新宿都庁前店 GIANT ESCAPE RX3 キャリパーブレーキ、ワイヤーをアップグレードする / ニッセン SP31

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皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。

ある日のことでした。
いつもご利用頂いているお客様から、ブレーキをアップグレードしたい、というご相談を受けました。
これは素晴らしいお話です。

まず、オンロードバイクの総合性能を上げる効果的なカスタマイズは、ホイールの交換です。
しかし、ホイールは高価なパーツで、気軽に交換できるとは限らない。。。かもしれません。

次に効果的なのは、ホイールと類似の意味になりますが、タイヤ交換です。
タイヤは消耗品だから安いものでいいや、という発想は、高価なバイクにお乗りの場合であれば本末転倒であると考えます。
というのも、せっかく高価なバイクであるのに、加速性能、コーナリング性能、登坂性能等、タイヤがすべての性能を引き下げてしまい、何のために良いバイクに乗っているのか分からない、という状態になるからです。

最後に、効果的な手法はブレーキ周りをアップグレードすることです。
ブレーキの性能が上がる、というのは車体のスピードコントロールをしやすくなる、ということを意味します。
それは、より速く走っても安心で、コーナリング、減速時も安全になることで、バイクの性能を底上げしてくれるのです。

ブレーキ周りのパーツは、パーツメーカーも良く考えていて、値段によって露骨に制動力、剛性の差が出ます。
今回はこのブレーキ周りに手を入れようというわけです。

標準で装備されているものは、TEKTRO TB07ALです。

ところで、TEKTROだから品質が低い、というのは当を得ていない表現で、TEKTROさんでもTRPといった高価格、高品質なパーツを作っておられます。
しかし、エントリーモデルに採用されているのはTEKTROさんの安価なモデルが多く、制動力改善の余地がある、というのも事実であります。

今回は、SHIMANO DEORE BR-T610 ¥3,791(税込)を前後に取り付けることに致しました。
SHIMANOの場合、DEOREグレード以上から、明らかに制動力、剛性が高くなります。
(なお、2023年の現在では、ハイエンドモデルは全て油圧ディスクブレーキに移行済みで、Vブレーキモデルをリリースしているのは、DEORE、ALIVIO等となっております。)

今回のカスタマイズの目玉は、ワイヤーです。
ブレーキワイヤーというのは、どうしてもある程度は曲がって配線されているもので、しなやかなワイヤーであれば、多少の曲がりがあっても抵抗が増えにくいのです。
さらに、表面がつるつるであれば、ワイヤーを稼働させた時の抵抗が下がります。
このようにして、上質なワイヤーを使うことで、ブレーキの引きが軽くなります。

ニッセンのSP31ワイヤーを採用しました。
ワイヤーというのは、一本の金属で出来ているわけではありません。
細い金属線をより合わせて、1本のワイヤーが出来上がっています。
SHIMANOを含めて通常、ブレーキのインナーワイヤーは19本の金属線をより合わせて作っておりますが、ニッセン SP31はその名の通り、31本の金属線をより合わせて作られております。
一本一本の金属線が細いため、出来上がったワイヤーがしなやかになるのです。
さらに、通常のワイヤーは金属線をより合わせただけですが、ニッセン SP31はより合わせたケーブルの外周を研磨し、表面の抵抗を低減させています。
このような工夫をすることで、ニッセン SP31はつるつる、くねくねしているのです。