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新宿都庁前店 Bianchi LUPO チェーンリング、カセットスプロケット交換 / 打合せ編

皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。


ある日のことでした。
Bianchi LUPOに乗ったお客様がご来店になりました。
当店ではおなじみのクロモリロードバイクです。

お話を伺うと、チェーンが滑る、ということでありました。
それを改善してほしい、とのことでした。

チェーンが滑る現象は、単一の原因ではなく、複数の可能性があります。
まず、チェーンが伸びていること。
チェーンが伸びるといいましても、プレートの部分がうにょーんと伸びるわけではなく、チェーンのコマとコマをつなぐピンが回転、摩耗によって削れ、細くなることで、チェーンの結合部に隙間が生まれ、それが積み重なることで、チェーンが全体として数ミリ長くなる、ということなのです。

チェーンの伸びはチェーンチェッカーで調べます。
0.5%まではまだまだ正常の範囲内です。
0.75%の伸びは、高パフォーマンスを追求するのであれば交換すべき、105以上のグレードを使っているのであれば交換してもよろしいという段階です。
1.0%の伸びは、変速に支障をきたし、チェーンリング、スプロケットの摩耗を早めるので即交換すべき、という段階です。

次に、スプロケットが摩耗していること。
スプロケットは常にチェーンに当たっておりまして、特に歯の数の少ないトップ側の摩耗が激しいことが多いです。

そして、チェーンリングが摩耗していること。
スプロケットと同様、歯が摩耗してチェーンのかかりが悪くなることがあります。

最後に、まれにではありますが、リアディレイラーのプーリーの歯が摩耗することで、チェーンの歯飛びを起こすことがあります。


さて、車体を拝見すると、6700系のULTEGRAが搭載されています。
2009年から2013年まで現役であったコンポーネントです。
わずか10年ほど前のコンポーネントですが、チェーンリングが巨大、スプロケットは小さいという、高ギア比の時代のものです。

まず、チェーンの伸びを計測します。
計測すると、1.0%以上ありました。
チェーンチェッカーが振り切れるほどの伸びでして、これは交換が必須といえましょう。

次に、チェーンホイールを見てみます。
これは!!
まず、チェーンリングの歯が削れに削れて、薄くなっています。

さらに、普通のチェーンリングの歯は台形をしているものですが、台形の肩部分が削れて三角形になっています!!
加えて!!
チェーンリングがあまりにも摩耗しているため、チェーンが噛み合っていない。
チェーンが浮いています。
なるほど、この状態では歯滑りを起こすのはやむなしと言えましょう。

スプロケットを見てみます。
歯がところどころかけています。
これも変速不良の一因でしょう。

本車体には、いわゆるジュニア用のスプロケットをお使いでした。

ジュニア用スプロケットとは、日本自転車競技連盟(JCF)が競技規則で定めている、18歳以下の競技者に対するものです。
18歳以下の競技者の身体を保護するために、使用できる最大のギア比が制限されています。

オーナー様は女性で、それほど重いトップギアは不要ということなのでしょう、本車体には最小が14Tというスプロケットが装着されていました。
ジュニアスプロケットの利点としては、最小のギアが大きくなるため、必然的に中間帯がクロスレシオとなり、中速域の加減速をなめらかにできる、という点があります。

今回は、ディレイラーのプーリーはまだまだ健在でした。


交換部品は、チェーンリング、チェーン、スプロケットです。
さらに、リアディレイラーのワイヤーの交換することになりました。

パーツ代、工賃あわせて¥35,000ほど、納期は1週間程度になる、とお伝えし、お客様からのご了承を頂きました。

それではパーツ発注です!!


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。


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