皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
2022年3月26日、新宿都庁前店 初の店内イベントを開催致しました。
輪行講座と題しまして、輪行の手段、方法などをお話致しました。
ありがたいことに、二名のお客様がご来店になりました。
輪行袋はどのようなものを選べばよいのか
まず、各社様々な輪行袋が発売されておりますが、車体を逆さまにして、自立するタイプが合理的と考えます。
車体が自立すれば、各交通機関が出発、始動するまでの待ち時間がラクになるからです。
荷物が重くて少し休憩をとりたい時も便利です。
次に、エンド金具等を使わずに、自立するものが合理的です。
わざわざエンド金具で自立させるくらいならば、ハンドル、サドルで自立させれば事足りるからです。
そして、上からかぶせるものではなく、下から覆う輪行袋が合理的です。
なぜなら、輪行中というのは、振動や衝撃でパーツ類、ネジ類が落ちることもありまして、下から覆う輪行袋であれば、最悪パーツが外れたとしても、輪行袋内にとどまるため、紛失のおそれを大幅に減少させることができるからです。
鉄道会社の大きさ制限はどうなっているのか
3辺の合計が2.5m以内であれば搬入可能、という鉄道会社が多いです。
前輪のみを外す輪行袋は、この制限を超えることがありまして、自家用車等に乗せるのであれば、宜しいと思われます。
そもそも、高級車、カーボンバイクの輪行はおすすめしません。
フレーム破損の恐れが大きいのと、高級車はホイールの良いものを使う傾向にあり、スポーク、リムが華奢であるため、これまた破損の恐れが高いからです。
どうしても、という場合は、ホイールバッグを使って、フレームとホイールを分離することをおすすめします。
そして、鉄道、新幹線、フェリーにとどめて、高速バス、航空機の輪行は避けるのが無難です。
というのも、高速バス、航空機の場合、車体を横倒しされるため、自立できる他の方法とくらべて、車体損壊の恐れが遥かに高いからです。
また、根本的な注意点として、ラッシュ時には輪行しない、ということがあります。
いかに輪行袋に入れたとしても、袋の下にはチェーンリング、リアディレイラーといった突起物が豊富にあります。
周囲の方々にあたったとすれば、大変に危険です。
さらに、車体そのものが損壊する恐れも増えます。
輪行袋から伸びている紐は、可能な限り電車の手すり、枠などに縛り付けます。
いかに自立タイプの輪行袋を使ったとしても、急発進、急停車、他の乗客の方が触れる等によって車体が転倒する恐れがあるからです。
特急を使った輪行はラクです。
たいていは指定席型のため、席取りにあくせくしないで済みますし、荷物保管用のスペースが確保されていることが多いからです。
新幹線を使った輪行は、私の経験では、一番ラクな手段です。
速い、静か、スペースに余裕があります。
航空機とどちらを使うか悩みますが、航空機の場合、荷物チェックが極めて厳しい、制限があるのと、手続きに時間がかかる、空港がとにかく遠い!!というマイナス点もあり、時間と予算に余裕があるのであれば、新幹線が最もらくちんです。
もちろん、離島には行くことができません。
新幹線の各列車後部には、荷物を置くスペースが確保されています。
もっとも、このスペースは、荷物置き場前の席に座っている人に優先権があるため、座席指定をする場合は、最後尾のシートにしておくと万全です。
さらに、新幹線は各駅の停車時間が短く、荷物がたくさん、車体もある、という場合には、時間的猶予がほとんど無いことがあります。
私もかつて、あまりにも時間がないため、列車内からサイドバッグ4つを放り投げ、急いで車体を引きずり出したことがあります。
新幹線、特急電車はえきねっとという予約システムを使うと、割安で購入することができます。
最大で50%引きになることもあり、画像は秋田新幹線が50%引きとなっている様子です。
スポーツバイクを載せられる高速バスは多くはありません。
都内では、Willer Expressさんくらいしか選択肢がないと思われます。
新幹線がカバーしていない地域に、うまく展開しておられ、富山、金沢といった北陸、山陰、京都、奈良に行く場合など、新幹線の1/2ほどのお値段で行けるため、ありがたく利用させて頂いております。
しかし!!
時間は8時間とかかかりますし、夜行便の場合は、熟睡することは難しいため、体力を削りながら旅をスタートすることになります。
フェリーは楽しいです。
お値段も極端には高くないものが多く、それでいて新鮮味に富んでいます。
車体をそのまま乗船させる場合と、輪行袋に入れる場合があります。
輪行袋に入れると手荷物扱いとして無料となる場合や、車体そのものよりも安価になることもあります。
航空機の国際線は、ハードケースに入れるのであれば不可能でありません。
ただし、車体破損の恐れが大きく、よほどの理由が無い限りは難しいと思います。
羽田空港へは自転車でアクセス可能です。
(もっとも、自転車で乗り付けることを全く想定していない作りであるため、やや複雑です)
ほとんどの地方空港は自転車でアクセス可能です。
ただし、空港によっては入り口が妙に分かりづらかったり、一周ぐるりと回らなければならなかったり、山の上にあったりと、自転車には厳しい立地の場合もあり、時間的余裕をもって行動致しましょう。
関西空港は自転車でアクセスすることは不可能です。
人工島の上に空港があり、クルマ、鉄道でなければ上陸することができません。
国内線は、非常に丁寧に車体を扱ってくれるため、車体が破損することはほとんどありません。
傷がついてしまうことは、残念ながらあります。
JAL、ANA、スカイマークエアラインズ、ソラシドエアは運賃の中に20kgまでの運送費が含まれています。
自転車乗りにとってはありがたい仕組みです。
車体と軽めの荷物であれば、20kgの枠に収まるでしょう。
20kgを超過する場合は、超過料金を支払います。
超過料金は航空会社によって異なり、スカイマークエアラインズが最もお安いです。
PEACH、JETSTARは運賃は格安なのですが、自転車を乗せる場合の料金が高く、¥5,000ほどかかります。
そのため、身一つであればお安い航空会社ですが、自転車を運ぶとなると、悩んでしまうことが多々あります。
さらに、発着場所も重要です。
JAL、ANA、スカイマークエアラインズ、ソラシドエアは羽田発です。
PEACH、JETSTARは成田発となっており、都心部にお住まいの方であれば、羽田のほうがラク。。。かもしれません。
成田エクスプレスを使えば、成田もすぐに到着できますが、成田エクスプレスの料金が高い、というのがネックです。
成田空港発のLCCを使う場合、第三ターミナル発であるため、要注意です。
成田空港第三ターミナルは、駅が存在しません。
第一ターミナル、第二ターミナルには直通の駅が存在するものの、第三ターミナルにはそれが無い。
最寄りの第二ターミナルと第三ターミナルの間は1km近くあり、重たい自転車を抱えて1km近く歩くことは不可能に近いです。
そこで、シャトルバスを使う、タクシーを使うといった手段を使うしかありません。
うまくシャトルバスに乗れれば良いですが。。。
(2022年4月から、移動距離が短くなるバイパスができる、とのことであります。)
さらに、第三ターミナルに到着しても地獄は続きます。
肝心の航空機まで、再び歩きます。
このように、成田空港第三ターミナルを使う航空券は、格安ですが、その分、安いだけの理由もある、ということになります。
以上で、お話はおしまいです。
続きまして、実践編です。
車体を分解して、実際に輪行袋に入れてみます。
リアホイールの着脱は難易度が高いですね。
予定の時間を超過して、90分ほどで終了となりました!!
ありがたいことでございました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
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