新宿都庁前店 1990年代ビンテージ Panasonic パナソニックオーダーロードバイク / SHIMANO RX100 / オーバーホール

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皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。

ある日のことでした。
Panasonicのオーダーシステムで注文したと思われる、ロードバイクのお客様がご来店になりました。
普段、自分では出来ない、ボトムブラケット、ヘッド、ホイールのオーバーホールをしてほしい、とのことでした。
また、タイヤ交換もお願いしたいとのことでした。

お見積りの概算で、¥55,000ほどかかるとお伝えし、ご了承を得ました。

それでは作業開始です!!
車体には、SHIMANO RX100が搭載されています。
SHIMANO RX100は1989年にデビューしたコンポーネントで、SHIMANO 105の弟分に当たるものです。
1999年にリアを9速化し、大幅にアップグレードしたことで、ブランド名を改めました。
そう、SHIMANO TIAGRAです。

まず、ホイールのオーバーホールをします。
シールドベアリングではなく、当然ながら、カップアンドコーンです。
内部のベアリングに直接アクセスすることが可能です。

ハブを分解し、ベアリングを取り出します。
グリスの汚れは少なかったですが、経年によるグリス硬化で、かなり回転が渋くなっております。
ハブ内部、ベアリングを丁寧にクリーニング、グリスアップします。

ハブ、ベアリングを装着して、玉当たり調整をします。
締め過ぎれば回転が悪くなり、緩すぎればガタが出てパーツの寿命を一気に縮めるという、これには絶妙な締め具合、経験が必要な調整です。

ボトムブラケットを分解、クリーニング、グリスアップしました。

ヘッドを分解します。
ここもグリスが硬化して、動きが渋くなっています。

古いグリスを除去します。

ステム内部もグリスが古くなり、硬化しておりました。

新しいSHIMANO プレミアムグリスを充填します。

リアホイールはやや振れ(ホイールの上下、左右の歪み)が出ていたため、振れ取りをしました。

タイヤとチューブを新品に交換します。
タイヤはオーナー様のご指定で、Panaracer AGILEST パナレーサーアジリスト 23C ¥7,370(税込)を装着しました。
RACE EVO4の後継として、2022年にデビューしたばかりの、新作タイヤです。
低い路面抵抗、グリップ力と耐パンク性能を兼ね備えた、Panaracerの力作です。
RACE EVO4シリーズと大きく異なるのは、形で、RACE EVO4シリーズは三角おにぎりのように、タイヤ中央が盛り上がった形をしておりましたが、AGILESTはオーソドックスな円形になりました。
おにぎり型のタイヤはコーナリング中のグリップは良いものの、それ以外の場面ではタイヤに違和感を覚えることもあり、今回の刷新につながったと推察されます。