皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
男女二人組のお客様がおいでになりまして、大学の自転車サークルの合宿に使える車体を探している、とのことでありました。
素晴らしい!!
お話を詳しく伺うと、キャンプツーリング系のサークルで、テントはもちろんのこと、お鍋も乗せることがある、とのことで、なるほどなるほど、積載量重視のツーリング車ということになるでしょう。
さらに詳しくお話を伺うと、女性がサークルの先輩で、男性が新入生とのことでした。
良いですね。
私も大学生のころは、サークル活動に明け暮れたものでした。
ところで、積載量重視のツーリング車、頑丈さを最優先する車体といえば、GIANT ESCAPE R DROPが真っ先におすすめです。
まず、たくさん荷物を搭載するためには、金属製のキャリア(荷台)を装着する必要があります。
ESCAPE R DROPであれば、リア、フロントともに、キャリア取り付け用のダボ穴が標準で装備されています。
また、フロントフォークがクロモリ(スチールに、クロム、モリブデンを添加した高品質合金)で出来ており、ねばり、しなりがあります。
クロモリのフロントフォークであれば、フロントに荷物を積載しても金属のねばりがあるため破損のおそれが少なく、また多少荒れた路面であったとしても、しなるために路面からの衝撃をよく吸収してくれます。
これらの特性はロングツーリングにおいて、特に求められる要素でして、ESCAPE R DROPの優れた点なのです。
タイヤは太ければ太いほど、荷物積載時に有利となります。
また、ロングツーリング時には、田んぼのあぜみち、河川敷といった場所も通らなければならないこともありまして、走破性の高いタイヤが望ましいです。
とはいえ、過ぎたるは及ばざるが如しということもありまして、タイヤは太ければ太いほど良い、というわけではなく、軽装ツーリングであれば28C前後、重装備であれば30C前後がよろしいでしょう。
ESCAPE R DROPは700x30Cのタイヤを履いておりまして、重装備寄りのタイヤといえます。
荷物を載せても安定し、グリップ力も高いので、どのような場面でも安心して走ることが可能です。
(もちろん、もっと細いタイヤ、太いタイヤにカスタマイズすることが可能です。)
ロングツーリング時には、緩やかな川沿いをのんびり走ったり、数十キロに及ぶヒルクライムを続ける、という場面もあります。
そのような時にはハンドルバーの横を握ると上半身が起き上がり、姿勢が楽になりますし、景色もよく見えるようになります。
このように、ロングツーリングモデルはハンドルバーの横を握る機会が割と多いため、何か安全面で考慮されているとさらに安心です。
ESCAPE R DROPは補助ブレーキを標準で装備しておりまして、ハンドルバーの横を握った時であっても、素早くブレーキをかけることが可能です。
基本的には、ハンドルバーの横を握る、イコール低速走行というわけで、ブレーキは不要というのが一般的な解釈ですが、先述しましたように、ロングツーリング時には横ハンドルを握る機会が多いため、補助ブレーキがあることで、さらに安全に走ることができる、といえましょう。
(補助ブレーキは撤去することが可能です。しかし、増設しようとすると、¥5,000以上は費用がかかるため、最初から装備されているのはお得なのです。)
ロングツーリングに向いているとも言えるが、そうとも言い切れない部分についてお話します。
ロングツーリング時には、なにより堅牢性、安定性が求められます。
そして、出先であっても補給、補修が容易な仕様であることが望ましいです。
ESCAPE R DROPについて見ますと、使用コンポーネントがSHIMANO CLARISです。
これはエントリーグレードのロードバイク用コンポーネントで、(個人的に考える)最大の特徴は8速である、ということです。
駆動周りが8速であるということは、6、7,8速用のチェーンが使えるということになります。
そして、6-8速用チェーンというのは、上位グレードのチェーンと異なって、プレートが分厚いため切断に強いのです。
チェーンが切れることなど無い、とお考えかもしれませんが、数千キロ、数万キロとツーリングを続けていけば、いつか必ずチェーンが破断します。
チェーンが破断すると、もはや先に進むことは不可能で、途方にくれてしまいます。
その時に、6-8速用チェーンであれば、街の自転車屋さんでも在庫していることが多く、ピンチを切り抜けやすい、という利点があります。
これが8速コンポーネントの利点なのですが、やや牽強付会といいますか、強引な理由付けでもあります。
11速コンポーネントであったとしても、定期的にメンテナンスをしておけば、チェーンが破断することはありません。
また、仮に破断したとしても、小型のチェーンカッターを持っていればどこでも対処できる、ともいえます。
確かにCLARISはエントリーグレードのコンポーネントですが、11速コンポーネントとくらべて、長所といえる部分もある、ということになりましょう。
上記以外の特徴について述べます。
本車体にはカスタマイズとしてリアキャリアを装着してあります。
GIANT PUMP REAR RACK ¥3,300(税込)です。
軽量なアルミラックで、それでいて耐荷重は27kgもあります。
サドルはGIANT CONNECT COMFORT SADDLE ¥3,850(税込)を標準で装備。
GIANTサドルの中で最も肉厚、幅広で、アップライトな姿勢が続くツーリングであったとしてもお尻が痛くなりにくいです。
チェーンガード付き
フロントのチェーンリングにはチェーンガードが標準で装備されています。
レースとは異なり、通勤、通学、ロングツーリング時には普段着のまま走ることもありまして、衣類が巻き込まれにくくなります。
後付で装着することも可能ではありますが、¥2,000ほどの費用がかかる、モデルによってはそもそもチェーンガードが存在しない、といった問題もあるため、標準で装備されているのはありがたい仕様です。
フロントライトとして、GIANT RECON HL1100 ¥12,100(税込)を装着しました。
オーナー様からお話を伺うと、所属しておられるサークルでは、800ルーメン以上のライトを推奨とのことで、よく分かっておられるな、と感心致しました。
夜のダウンヒルをする、という状況であれば、高光度のライトは必須といえましょう。
例えば、真夜中の箱根、富士五湖周辺といった山間部は恐ろしいほど真っ暗闇で、強力なライトが無いと、文字通り谷底に転落しそうになります。
(私も最大1800+800+800という3灯体制で走ることがあります)。
いかがでしたか。
オーナー様のご意向がロングツーリングであったため、その視点での記述が多くなりましたが、安定性、堅牢性が求められるという点では通勤、通学向きのバイクも同じなのです。
したがいまして、ESCAPE R DROPであれば、ロングツーリングだけでなく、通勤、通学も安心、安全に走行することが可能です。
ESCAPE R DROPにつきましては過去、いくつかのブログ記事で掲載したことがございます。
皆様のご来店をお待ちしております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。