皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
当店はスポーツバイクの販売、修理がメインではありますが、一般車(シティサイクル、いわゆるママチャリ)の修理もお受けしております。
本日は、一般車の修理の中で、比較的多いご依頼、スポーク交換についてお話致します。
1 スポークとは
スポークとは、ホイール(車輪)を構成する部品の一つで、リムとハブをつなげているものです。
一般車、特に電動車で、さらにチャイルドシートを搭載して、お子様を載せている場合、その自転車の後輪にはとんでもない荷重がかかります。
通常のクロスバイク、ロードバイクの2倍以上といった荷重が後輪にかかります。
さらに、お子様を載せた車体というのは、毎日幼稚園なりに送迎にお使いになったりして、日々、凄まじく酷使されます。
このような理由で、後輪のダメージ、金属疲労が蓄積し、ある日、もっとも弱い部分であるスポークがポキっと折れてしまうのです。
そして、一つスポークが折れると、他のスポークたちへの負担がさらに増えまして、連鎖的にスポークが折れていきます。
もちろん、作業工賃、パーツを節約するために、折れているスポークのみ交換する、ということもあります。
特にスポーツバイクの場合は、スポークが折れると言いましても、せいぜい1,2本であることがほとんどです。
しかし、本日お持ち込み頂いた車体は、28本中、10本のスポークが折れている、という状態でして、ここまで折れているスポークが多いと、先述しましたように、他のスポークも金属疲労が蓄積して、折れる直前ということが十分に考えられます。
日々お使いになる車体ということで、安全性も重視して、お客様とご相談の上、今回は全スポークの張替え、となりました。
料金は、¥12,000(税抜)ほどになるとお伝えしました。
(スポークの全張替えは、車体の状態、作業難易度によって変化致しまして、おおむね¥12,000-¥20,000ほどです)
なお、電動車の後輪は高価なパーツで、新品のものに交換した場合、¥30,000ほど致します。
そのため、スポークの張替えで性能を回復できるのであれば、スポーク交換をおすすめしております。
2 計測
まず、折れていないスポークを取り外して、長さを計測します。
ホイールの種類、車体によってスポークの長さが微妙に違うため、毎回、実際に計測する必要があるのです。
あらゆるホイールに対応するスポークを在庫するとなると、ものすごい数の点数となるため、長めのスポークを在庫して、それを車体ごとの長さにカットして使っていきます。
新しいスポークをカットして、お持込頂いた車体に適合する長さにします。
3 ねじ切り
スポークはニップルというパーツでリムに固定されます。
ニップル固定用のねじ切りをします。
6 振れ取り
スポークの張りを調整します。
ホイールは、先述しましたように、ニップルというネジでスポークを引っ張って強度を保っているのですが、この引っ張り具合が高すぎると硬すぎるホイールになって乗り心地が悪くなりますし、逆に緩すぎるとパワーロスの多すぎるホイールとなってこれまた良くありません。
車体の使用目的、性格に応じて、適切なテンションをかけていきます。
さらに、テンション調整にムラがあると、ホイールが歪む(振れる)ため、振れ取り台で丁寧にテンション調整をしていきます。
完成です!!
工賃パーツ代含めて、¥11,600(税抜)となりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。