皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。
街中はすっかりクリスマスムード一色。
クリスマスの色といえば、赤と緑ではないでしょうか。
それぞれ、ヒイラギの実、葉をイメージしたものだと思われます。
ところで、戦隊モノのリーダー格といえば、レッドです。
スポーツバイク界におきましても、レッドというのは人気のお色で、各モデル必ずと言っていいほど、レッドがラインナップされます。
本日は、レッドのクロスバイク複数種を挙げて、どこが同じで、どこが違うのか、お話致します。
各モデルの個別レビューは以下の通りです。
新宿都庁前店 上級クロスバイク GIANT ESCAPE ジャイアント エスケープ RX3 2022 ¥75,900(税込)
新宿都庁前店 真紅のクロスバイク!! GIANT GRAVIER ジャイアント グラビエ 2021 ¥57,200(税込)
1 共通点
(1) GIANT製
まず、当たり前ですが、GIANTの車体である、ということです。
GIANTはコストパフォーマンスが良い、と言われることもありますが、これはあまりにも結論先出し、省略しすぎな表現です。
クロスバイクで見れば、GIANTがダントツに安い、ということは無く、各社とも似たようなお値段設定で販売しています。
それではどのあたりが違うのか。
まず、使われているパーツのグレードが微妙に違います。
GIANTは同じ価格帯であっても、ちょびっとずつ良いパーツを使うことが多いです。
次に、スポーツバイクで重要なのは、もちろん購入価格でありますが、実は、維持費です。
GIANTの補修パーツは他ブランドと比べてお安く、品質も十二分で、パーツ交換費用、維持費を安く抑えることが可能です。
また、維持費という観点に近いものがありますが、GIANTはほとんど独自規格を採用しません。
業界で定番の規格で組み上げるという姿勢が徹底しておりまして、ゆえに、交換パーツも豊富、潤沢に流通しています。
また、定番の規格ゆえ、ショップに持ち込んだときも、ほとんどのお店がメンテナンス用工具を持っている、スタッフさんが扱えるという利点がありまして、これもまた維持費の安さに通じるといえましょう。
(2) クロスバイク
3車種ともいわゆる、クロスバイクです。
クロスバイクとは和製英語で、明確な定義はありませんが、ダイヤモンドフレーム(2つの三角形とフロントフォーク)で、多段ギアを装備し、カゴや泥除け等のオプションパーツを極力排しながらも、走行性能に重きを置いた車体、といったところでしょうか。
(英語圏では、クルマと同じく、hybrid ハイブリッド車と言われています。様々な車種の混合ということでしょう)
(3) ほぼ同じ価格帯
あまりにもお値段が違うものを比べるのは無意味というものです。
ESCAPE R3は、¥57,200(税込)~¥61,600(税込)。(搭載されている部品によってお値段が変わります)
ESCAPE RX3は、¥69,300(税込、2021年モデル)
GRAVIERは、¥57,200(税込、2021年モデル)
ほぼ¥60,000前後と、同じ価格帯にあります。
2 異なる点
(1) 走行速度
まず、街中をキコキコと走っている、いわゆるママチャリの方々は、おおよそ時速15kmくらいで走行しています。
このママチャリと同じくらいの負荷でペダリングしたと仮定すると、
ESCAPE R3 時速18~22km
ESCAPE RX3 時速20~27km
GRAVIER 時速17~20km
くらいになります。
いずれもママチャリよりも速く走ることが可能です。
R3とGRAVIERはほぼ同等で、RX3が一つ抜けている、という感じです。
特に、RX3は高速域が得意で、速度が上がれば上がるほど、車体の能力が発揮されるといえましょう。
とはいえ、街中で時速27kmも出すことはあまり無く、RX3は下り坂や平坦な直線路で本領を発揮します。
(2) 旋回性能
クロスバイクはレース等を念頭に置かれた車体ではないため、旋回性能はそれほど重視されません。
平均的なママチャリを2点とし、敢えて5段階で評価すれば(5が最高点とします)
R3 3点
RX3 5点
GRAVIER 4点
RX3が、最もスポーツバイクらしい、キビキビした動きを見せてくれます。
車体を傾ければぐいーんと曲がってくれるため、高速のダウンヒル攻略も十分可能。
R3は、そもそもブレない車体、楽にまっすぐ進む車体、という設計思想のバイクゆえ、旋回性能は高くありません。
とはいえ、ママチャリよりは遥かに高いため、ママチャリと同じ感覚でハンドルをきるのはいけません。
GRAVIERはストレートフォークということもあり、チャッチャッと旋回することが可能です。
(3) 加速力、爆発力
瞬間的にどれだけスピードアップすることが可能か、という要素です。
必ずしもレースをするわけではありませんが、普段の通勤、通学、ちょっとした遠乗りの時に、ズバッと加速できる車体というのは乗っていて楽しいものです。
平均的なママチャリを2点として、
R3 4点
RX3 5点
GRAVIER 3点
ここでも、RX3が1番です。
フレームの剛性がロードバイクに匹敵するほど硬く、ペダリングのエネルギーを高効率で推進力に変換してくれます。
また、タイヤも28Cと3車種の中で最も細く、細いタイヤは空気圧を高くすることができるため、タイヤの沈み込みが少なくなりまして、この点も加速力、爆発力を高めてくれます。
R3も健闘しています。
GRAVEIRはやはりタイヤが太いため、瞬発力は苦手分野です。
とはいえ、ママチャリより遥かに加速できるため、街中でぐいーんと追い抜くことは容易であります。
3 ママチャリとの比較
さて、ここまではロードバイクを評価する時と似たような視点を挙げてきました。
では、街乗り用バイクとしてどれほど快適かという点から評価してみます。
(1) 上半身の楽さ
平均的なママチャリを5点として
R3 4点
RX3 3点
GRAVIER 4点
R3、GRAVIERともに、ほぼ同じ乗車姿勢をとることが可能です。
ママチャリよりは前に傾きますが、ほとんど違和感がありません。
RX3ははっきりと前傾姿勢になります。
RX3をご購入になる場合は、あらかじめ、店頭でご試乗頂くのがよろしいと思われます。
(2) 上半身が起きた姿勢でのお尻の楽さ
平均的なママチャリを5点として
R3 4点
RX3 2点
GRAVIER 4点
R3、GRAVEIRともに、ママチャリと比べてそれほど遜色がありません。
(ママチャリほどふかふか、びよーんびよーんと沈み込むわけではありません。)
RX3は明確に、硬いです。
さらに、細いです。
それは速度追求をする、というのがRX3の設計思想ゆえ、柔らかすぎるサドルはペダリング時のエネルギーがサドルに吸収されてしまいます。
そのため、ロードバイクと同じレベルの、硬めサドルが搭載されているのです。
また、太すぎるサドルはペダリング時のふとももの動きを阻害するため、ほっそりとしたサドルを採用しています。
(3) 積載量、荷物を載せた時の安定性
これは本来、クロスバイクに求めるべき要素ではありません。
そもそも、いかに無駄を削ぎ落とすか、というのがクロスバイクの命題だからです。
しかし!!
クロスバイクの高い走行性能を使って、かつ、荷物を運びたいという方もいらっしゃるのです。
ママチャリを5点として、
R3 4点
RX3 3点
GRAVIER 4点
まず、R3は低重心であることから、荷物を載せてもフラフラしにくい車体です。
また、フロントフォークがクロモリ、湾曲としている、という点も荷物積載時の安定性に寄与します。
GRAVIERはタイヤが圧倒的に太いため、タイヤの太さで車体の安定度を稼いでいます。
RX3は前傾姿勢の強いポジションになること、タイヤが最も細いということから、重量物を乗せるのは得意ではありません。
また、安定度も抜群とはいえません。
とはいえ、このような使い方はRX3の意図するものではない、というのは前述したとおりです。
4 結論
クロスバイクの選び方は、それぞれの方の自由であり、様々な考えがあってよろしいと思います。
とはいえ、大まかな傾向としては、高校生、大学生といったお若いお客様はRX3を好み、ご年配の方はR3を好む傾向にあります。
GRAVIERは全方位的なバイクで、どの年代の方にもウケが良いようです。
これは、スピード重視、キビキビ感重視のRX3と、万能、バランス型のR3という車体の性格の違いによるものでしょう。
GRAVIERはとにかく太いタイヤで抜群の安定度があり、デザイン的にも洗練されているため、あらゆる年代の方に支持されるのだと推察します。
長距離走行、高速走行をお望みであれば、RX3を
万能型、荷物を載せたい、頑丈な車体がいい、という場合はR3を
おしゃれで、安定度もある、という欲張りな方には、GRAVIERをおすすめいたします。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
新宿都庁前店 ディスクブレーキ クロスバイク 続々入荷 / GIANT ESCAPE RX DISC ジャイアント エスケープ ¥85,800(税込)
新宿都庁前店 真紅のクロスバイク!! GIANT GRAVIER ジャイアント グラビエ 2021 ¥57,200(税込)
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新宿都庁前店 街中の段差もらくらくクリア!! オールラウンドクロスバイク GIANT ジャイアント GRAVIER ¥52,000(税抜)