皆様、こんにちは!!
bikeport新宿 都庁前店の奈須野です。
ある日のことでした。
女性のお客様がご来店になりました。
シティサイクル(いわゆるママチャリ)をクリーニングしてほしい、というご依頼でした。
さらに、バスケットをラタン(籐風)のものに変え、前輪のタイヤチューブも新品にしたいと。
クリーニングはそれなりの工賃を頂くことになりますが、よろしいですかと伺うと、気に入っている自転車なので構わない、ということでした。
バスケット代と併せて¥10,000ほどになる、とお伝えしました。
1 クリーニング
さて、クリーニング開始です。
基本的にはスポーツバイクのオーバーホールと同様なのですが、シティサイクルの場合、スポーツバイクほど分解できないため、小さなブラシで外側から丁寧によごれを落としていきます。
スポーツバイクにくらべると、リムの汚れが目立つのがシティサイクルの特徴です。
リム面が汚れると制動力が落ちますし、常に汚れでリムとブレーキシューをヤスリがけしながら走っているようなものでして、高価なパーツを使うスポーツバイクではリム面のクリーニングが特に重要なのですが、シティサイクルの場合は放置に任せるということでしょうか。
2 弘前駅前駐輪場
ふと、車体を見ますと、青森県警の防犯登録シールが貼ってありました。
さらに、つい最近まで有効な、弘前駅の駐輪場の許可証が貼ってありました。
なるほど。
私は納得しました。
青森県から、この大東京にいらして、このシティサイクルは故郷から一緒に来た相棒というわけですか、と勝手に推察し、それほどの思い入れのある車体であれば、より一層丁寧にクリーニングせねばと思いました。
3 キズ消し、ガラスコーティング
コンパウンドを使って、キズを消します。
これは完全にロードバイク等のオーバーホールと同じ工程になりました。
次に、シティサイクルでは異例でありますが、ガラスコーティングをかけます。
これまたロードバイク等のオーバーホールで施工しているものと、同じものです。
ガラスと同じ主成分の、二酸化ケイ素を表面に塗布して、ホコリ、キズ、紫外線による日焼けなどを防止してくれます。
一度十分に乾燥させて、二度塗りをします。
素晴らしいツヤがでました。
4 バスケット交換
バスケットを交換します。
ラタン風のバスケットで、暖かさ、可愛らしさがあって、よろしいと思います。
完成です!!
費用は合計¥10,950となりました。
シティサイクル・オーバーホールのようになりました。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。
後日談として、とても気に入った、通勤が少し楽しくなった、とのお言葉を頂きました。