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ヒルクライムのすすめ おすすめスポットをご紹介~④

「あと10日ほどで梅雨が明ける」
「梅雨が明けるとどうなる?」
「知らんのか」
「ヒルクライムシーズンが到来する」

というわけで、そろそろ梅雨明けも迫り、思い切りロードバイクを駆ることができる時期が近づいてきましたね。
このところの毎週末の雨に泣かされていた皆さんも、その鬱憤を晴らす気持ちも込めてガンガン乗りに行きたいところですね。
そしてロードバイクに乗るなら是非、ヒルクライムに挑戦しましょう。

そこで、ヒルクライム好きスタッフの輪太郎による、おすすめヒルクライムスポットのご紹介。今回はその4回目です。
これまでは、①湘南平②ヤビツ峠③大山坂をそれぞれご紹介してきました。
ここで今一度記事の趣旨を確認しますと、①湘南エリアからアクセスがよく楽しめるヒルクライムスポットを、②レベル別の目標タイムなどと一緒にご紹介することで、より多くの方々にヒルクライムの多様な楽しみ方を知っていただきたいというものです。
各エントリーをご覧いただいて、多くの方に是非ともヒルクライムに挑戦して頂きたいと思っています。また、もともと坂好きだよ!という方は、今度は目標タイムを設定してさらなる高みを目指してチャレンジをしてみて下さい。きっと新たな楽しさに出会えるはずです。

では、さっそくご紹介にまいりましょう。

NO.4 箱根旧道

第4回目にして満を持してご紹介しますは、神奈川が誇る天下の嶮、箱根。その中でも特に険しい上りを有する箱根旧道(旧東海道)です。
箱根の道について詳しくない方にご説明しますと、箱根を(自転車で)上る道は2つあります。
1つは国道1号ルート。箱根駅伝でもお馴染みのあの道です。箱根湯本駅から太平台、宮ノ下、小涌園などを経て芦ノ湖まで続く道となっています。
もう一つが今回ご紹介する旧道(旧東海道)ルート。箱根湯本駅手前で左に折れて早川を渡り、湯元温泉街、畑宿などを経て芦ノ湖に至る道です。
確かに国道も走っていて楽しい道ではあるのですが、いかんせん交通量が多く、特にバスが道幅一杯を通っていくため、ややおすすめしにくいトコロがあります。
そのため、本稿では旧道のルートをご紹介いたします。

それではコースプロフィールをご覧ください。
Dis:10,71km
UP:705m
難易度:★★★★★
目標タイム
初級者:足つき3回以内で登りきる(時間無制限)
中級者:45分以内
上級者:38分以内
中級達成パワー値:unknown

このコースプロフィールと設定目標をご覧になっていただければわかる通り、箱根旧道はかなりきついです。
10%級の坂道がポコポコでてきます。たまらないですね。
まずはそんな旧道を、要所の写真を交えつつ簡単に見てみましょう。

まずはスタート地点へ向かいます。この写真は箱根湯本駅手前の交差点です(奥に小さく駅が見えますね)。この交差点を左折して三枚橋という橋を渡ります。

橋を渡り切ったところがこちらで、ここがスタート地点となります。ここを直進してヒルクライムスタートです。

スタートしてしばらくは湯元温泉街を通るので、ヒルクライムというよりは、街中の坂道といった風情です。もっとも、斜度はそんな可愛いものではなく、序盤から心拍爆上がり必至ですよ。

温泉街区間が終わると、次第に緑が濃くなってヒルクライム感が増していきます。そんな中突然現れる、旧道名物(?)大鳥居。実際に見ると本当に大きくてビックリしますよ。ちなみにここは斜度も瞬間的にかなりきつくなっていて、それで二度ビックリです。

大鳥居を過ぎてからは完全に山の中になります。

そしてスタートから4~5kmあたりで、畑宿に到着。箱根の名産品である寄木細工の工房などが多くあります。ちょっと斜度も緩むので、呼吸を整えるといいかもしれません。

これ以降はひたすら山道を上っていくだけですが、しばらくすると・・・出ました。旧道一の難所として名高い「七曲り」。
画像だと小さくて読みづらいですが「これより1.2kmの間七曲り 上り勾配10.1%」と書いてあります・・・。

看板にもある通り、平均勾配10%の坂がつづら折りで続く難関パートです。ただでさえここまでに足と心臓を削られているところにこれは、かなり堪えます。また、180度カーブなため左折時にはより斜度がきつくなるのもクライマー泣かせですね。
しかも、「七曲り」なんて名前のくせして、余裕で七回以上曲がります。本当は何回曲がるのかは実際に上ってのお楽しみとして、とりあえず七回ではないということだけは覚えておいた方がいいでしょう。
でないと、七回曲がった後にまだまだ続くつづら折りをみて

となって、心が折れそうになります(経験談)。

ちなみに七曲りが終わる所にもちゃんと看板があります(黄色いヤツ)。これにて七曲りは無事にクリアです。

実はこのあとも、「猿すべり坂」という名前からして不穏な急坂もあるのですが、もうここまで来ればあとは気合でなんとかしましょう。
それからさらに進むと、有名な甘味処「甘酒茶屋」の前を通ります。このあとはゴールまで多少のアップダウンがあるだけですから、実質的にはここまでが頑張りどころといったところでしょうか。

そして、国道との合流ポイントである交差点に到着。こちらが本コースのゴールとなります。お疲れ様でした。

以上、簡単にコースをご紹介しましたが如何でしたでしょうか。これを読んだだけで、もう上りたくてウズウズしているのではないでしょうか。これで次回のライドの行き先は決まりですね。

さて、目標タイムは以下のように設定してみました。
なお、例のごとく目標は「CAAD12などのミドルグレードバイクを買ったままの状態で挑戦」という状況設定に基づいて設定しています。バイクを買ったばかりでカスタマイズしていない方でもタイムトライアルを楽しめるように、という考えに基づいてのものです。

初級者の方:足つき3回以内で登りきる(時間無制限)
初級者の方は、まずは適度に休憩を挟みつつ、とにかくゴールすることだけを目標にしてみましょう。それぐらい、箱根旧道は険しいコースです。
それぞれのペースで休憩を取るのがベストですが、個人的には、畑宿、七曲り前、七曲り後の3ポイントで休憩をとるといいかなと思います。
あとはギアを一番軽くして、ゆっくりマイペースで上っていきましょう。苦しいですが、その分上りきった時の達成感はひとしおですよ。

中級者の方:45分以内
中級者の方は45分以内を目標にチャレンジしてみましょう。
ヤビツ峠に比べて斜度がきつい分(カスタマイズしていない自転車で上るという本稿の設定では)同じ中級でも厳しさはこちらの方が上かもしれません。ですから、ヤビツ峠の中級をクリアした方は次のステップアップとしてチャレンジしてみると、より楽しめるかもしれません。
中級達成に必要なパワー値ですが・・・スタッフがパワーメーター導入後にチャレンジしていないため、分かりません。すみません。
ただ、体感的には最低でも4.5倍を維持する必要はあるように思います。
(もしパワメ付きのバイクで中級を達成した方がいらっしゃいましたら、必要だったパワー値などを教えて頂けますと幸いです)

上級者の方:38分以内
もはや何も言うことはないですね。カスタマイズしていないバイクで38分を切れるならば、きっとヒルクライム大会でも戦えるだけの実力があること間違いなしだと思います。
我こそはという方は、是非とも38分切りを目指してチャレンジしてみてください。

以上が、箱根旧道のコースと目標タイムのご紹介でした。
箱根旧道、如何でしたしょうか。
散々きついきついと脅かしましたが、実力に合わせてペーシングをし、場合によっては休憩をとって挑めば、きっとどなたでも上りきれると思います。
ですから「まだそんなに実力ないから箱根はやめておこう・・・」とは思わず、むしろそういった方ほど是非ともチャレンジして頂きたいと思います。きっとヒルクライムの楽しさを満喫していただけるはずです。それぐらい、箱根旧道は上っていて楽しいコースですよ。

最後にアクセスですが、これは簡単です。ナビアプリ等に目的地として箱根湯本駅を設定し、現地では駅の手前の「三枚橋」を渡るだけです(記事冒頭の写真もご参照下さい)。

以上、スタッフ輪太郎のヒルクライムスポット紹介第4回目、箱根旧道のご紹介でした。
本稿をきっかけに、一人でも多くの方にチャレンジしていただけますと、幸いです。
それではまた!

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