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ストリートトライアルご検討の方必見!22インチstreet trial(ストリートトライアル)ハンドメイドフレームが出来るまで!

皆さまこんにちは!

bikeport横浜西口店スタッフ鈴木です。

今回は自転車の専門学校に通っていた私が学校で制作したフレームを実際に走れる車体になるまでをブログに書き連ねていこうと思います。

少々長くなるかもしれないので前編と後編に分けてご紹介します。

ストリートトライアルをやってみたいけどサイズ選びに悩んでるという方や「今乗っている自転車がそもそも自分のジャストサイズなのか気になる!」という方にも参考になる内容となっておりますので是非最後までみていって下さい。


先ずそもそもこのタイトルに有る”ストリートトライアル”とは何なのか?と言うことからご説明させていただきます。

ストリートトライアルとは岩場や人工物などで出来たセクションをブレーキを使いながら制限時間以内にをなるべく足をつかずにクリア して行く”バイクトライアル”という競技とスケートボードパークや人工物などを利用して飛んだり回ったりする”BMX”のストリートという派手なエクストリームスポーツをかけ合わせたスポーツです。

なぜフレームを作ろう!となったかと簡単に申しますと、私は身長が167cmと低く自分にジャストなサイズのバイクが欲しいと思ったのがきっかけです。

長年24インチというサイズがストリートトライアル では主流とされて来ました。

当然私も24インチに乗っていました。

それ以外のサイズとしては26インチや20インチというラインナップになっていました。

ストリートトライアルの場合の適正身長目安(個人的主観あり)

26インチ:176cm~190cm

24インチ:170cm~180cm

20インチ:140cm~155cm

以下Inspired公式より

この表を見て気付いた方はいると思いますが、24インチから20インチまでのフリ幅が大きく当時は155cm~170cmまでの22インチサイズがありませんでした。

日本人の平均身長は170cm程なので小柄な日本人ライダーにとって丁度いいサイズなんか無かったんです。

フィジカル面で優れているライダーにはあまり関係なかったり、20インチや24インチのまま車輪サイズを変えずに小柄なライダーに向けたフレームのジオメトリーを考えているメーカー等も有りましたが、ライダーとバイクの比率に違和感があったりステム長やホイールベース、リアセンターなどの関係で一部のトリックがやりづらくなったりしていました。

そこで当時私は24インチと20インチ の間の22インチというストリートトライアル界で新しいサイズのフレームを自らの手で作りたい!と考えました。

ですが当時はそもそも22インチというサイズ自体が珍しく、特にストリートトライアルに適した22インチのタイヤや車輪などのパーツがなかなか見つかりませんでした。

そんな中しばらく調べていくと22インチのBMXの存在を知り、ホイールとタイヤがなんとか手に入れば自分の考えが実現出来ることに気付きました。

その後自転車の専門学校に入学するための準備をしていく中、2019年の終わり頃にinspred bicycles (インスパイア ド バイシクルズ)からストリートトライアル専用22インチモデル(Flow 22)が発表されました。

その当時日本のストリートトライアルシーンを牽引していた方のうちの一人である岸勇希選手はその当時の活躍ぶりからインスパイアドとスポンサー契約を結んでおり、元々20インチのストリートトライアル専用車に乗っておりました。

その後彼の成長に併せて22インチのバイクが作られました。

結局先を越されてしまいましたが、私の「22インチ専用のフレームが作りたい!」と言う気持ちは変わりはなかったので

東京の自転車専門学校に通うために地元長崎を離れることを決意しました。

その後実際に学校に無事入学し、一年間みっちりフレームの設計や製作をするノウハウの基礎を学びました。

2年生に上がり、いよいよ自分が作りたかったフレームを設計する時が来ました。

設計のノウハウを学んだ私は 当時メインで乗っていた22インチのフレームの設計を見直し身長や自分がしたいスタイルを考慮して、どうすれば今乗っているフレームが今後の乗り方に合うか考えました。


私がやりたいスタイルとしては、トライアルの動きはもちろんですがバースピンやノーズ系のトリックを取り入れたスタイルでした。

当時乗っていたinspierd Frow22の印象としては小柄なライダー向けのフレームという事もあり、とにかくコンパクトで回転系のトリックはやりやすい印象でした。

しかし私にとっては少しコンパクト(ホイールベースが短い)過ぎた為バースピンの練習をする時にフロントタイヤがつま先に当たり易かったので、それを改善するべくクランクを短くしたりペダルを踏む位置を微調整して工夫していましたが、クランクを短くするとテコの作用も少なくなるので、トライアル特有の漕ぎを生かしたテクニックがやりにくくなりますし、ペダルを踏む位置を変えるとバースピンをする前とした後に足をずらす工程が増えるのでトリックとトリックの合間に変なラグやぎこちなさが生まれてしまうため最善策とはいえませんでした。

新しく作るフレームではそこを改善しつつ回転系のトリックやトライアルのトリックもやりやすい様ないいとこどり出来るジオメトリを自分なりに考えてみました。

先ずフロントタイヤにつま先が当たらないようにするために実寸でどれくらいフロントセンターに余裕が必要なのかを調べ、その寸法に合わせて設計することにしました。

しかし自転車の設計とは難しいもので、スペースを広げるためにホイールベースを広げ過ぎると回転系のトリックがやりづらくなり、間隔が近いとその分バースピンがし難くなります。

更にバースピンした時にハンドルの軸がブレにくいようにとノーズ系のトリックがしやすくなるためにフォークオフセットも短くする必要がありますがそこも短くしすぎてしまうと回転系のトリックをする際のタメの動作がし難くなるので、その辺りを十分に理解した上で条件をバランスさせることでより良いフレームに仕上げることが出来るのです。

 

設計する手順としては、ホイールベース→リアセンター→BBハイト→ヘッドアングル→フォークオフセットの順番に設計していきます。

後はタイヤの週長や自分の理想とするハンドルの高さを基準にしてパイプを繋いでいくとこんな感じで設計が出来上がりました。

ここまで来たら後はいよいよパイプを溶接していく作業に入りますが、今回は設計編ということでここまでとさせていただきます。

次回はパイプをつなぎ合わせて乗れるようになるところまでをご紹介致します。


いかがでしたでしょうか?

※こちらの店舗でフレームを設計することは出来ませんが、私は現役で競技経験がありストリートトライアル専用車の

選び方やサイズ合わせには自信がありますのでお悩みの方は全力でサポートさせて頂きます!

ストリートトライアル専用車を購入ご検討の方は是非一度ご連絡の上鈴木哲平宛にご相談頂ければと思いますのでよろしくお願い致します。

以上bikeport横浜西口店スタッフ鈴木でした。


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