みなさん、こんにちは。湘南店です。
当店ではこの頃も多くのOHのご依頼を頂いております。ありがとうございます。
本日は数ある作業の中から、ちょっと特殊だった一件をご案内。
本稿を通して、バイクポートは本当にどんなバイクもウェルカムなんですということをお伝えしたいと思います。
お預かりしたバイクはこちら。キャノンデールのビンテージMTBです。
パッと見た感じはそれほど劣化はないようですが、細部を確認していくと…。
ドライブトレイン周りはかなりの錆びにやられています。
スプロケットはもちろん、ワイヤーなども大分傷んでいるのが分かります。
ハンドルは幅が広いので、狭目の物への交換をご希望。
シフターも大分古くなっているのが分かりますね。
そして今回の案件での一番の難しいポイントがこちら。
スレッドステムなのですが、固定のために溶接されたとのこと(!)。
この溶接部分を外したうえで、アヘッドステムへの換装をご希望でした。
なかなか難しい作業ですが、もちろん当店はお受けします。むしろ、難しい作業大歓迎です。
この溶接部分を外す為に、店長福田の電動グラインダーが唸りを上げます。
店内にはグラインダーが金属を削り取る轟音と福田の雄たけびが響き渡り、四方八方へ火花が舞い散るという、およそ自転車ショップとは思えない様相を呈しておりました。
グラインダーを手に格闘すること数十分…なんとか溶接部分が外れ、無事に自転車を見慣れた格好にすることができました。
ここから先はいつもの作業。作業工程はこれまで何度もご案内してきましたので省略し、作業が完了したバイクの姿をご紹介します。
全体像がこちらです。フレームとホイール以外はほとんど換装したといっても過言ではないかもしれません。
ハンドルを幅が狭いものへ変えたため、印象もかなりスタイリッシュになっていますね。
ヘッド及びステム部分にご注目下さい。
溶接部分は綺麗に取り除くことができました。そのうえで新しいヘッドパーツとアダプターを装着することで、アヘッドステムへの変更が無事に完了しました。
クランク、ディレイラー、チェーン、スプロケも交換しています。これによってドライブトレインもほぼ新品のように生まれ変わりました。
スタンドはジャイアントの万能スタンドをお取り付け。廉価でありながら丈夫で、かつ多くの車種に対応しているので、とてもオススメのスタンドです。
タイヤはサイズアップをご希望でしたので、2.0のものをチョイス。乗り心地と走破性がさらに向上しています。
以上、今回はビンテージMTBのOHをご紹介してきました。
先日オーナー様にお渡ししましたが、とても満足して頂けましたようです。
このように、一見すると無理そうな案件でも、当店では常にご対応致します。
もしお手元にOHできるか不安なバイクがありましたら、諦めてしまう前にまずは当店にご相談いただけますでしょうか。是非ともお力になりたいと考えております。
みなさまからのご相談、お待ちしております。