もう5~6年も前の話ですが、あるお客様と出会いました。
そのお客様は当店の閉店後に来られ、(恐らく修理不能なくらい)激しく損傷したホームセンターで購入したであろう自転車持って「明日の朝、新しい自転車が必要だから売ってほしい」と尋ねてきました。
明後日では駄目で、「どうしても明日の朝必要」との要望。
深夜での納品でも構わないとのことでしたので、一旦倉庫へ販売できる車体を取りに行き、また店舗へ戻り組立を行い、夜分遅い時間にそのお客様には無事に納品することが出来ました。
お客様に伺うと、毎日10km、往復で20kmの通勤に毎日欠かさず使用しているとのこと。
その後も修理等々で色々と当店とお付合い頂いていたのですが、ついにその自転車も自走不能なレベルまで損傷してしまいました…。
タイヤ・チューブ交換…数えきれないくらい…。
スポーク交換…沢山
チェーン交換…数回
オーバーホール…2~3回?
沢山修理頂いたのですが、ついにそんなエスケープも息絶えました…。
雨でも真冬でも毎日使用されているそうで、、、
20km×週5回(仮)×12ヶ月(52.1429週間)×5~6年=2万6071~3万1289km走られていることになります。あくまでも推定ですが。
ちなみに地球一周分の走行距離は4万kmらしいです。。。
カゴが残骸のみで、原型を留めてません。。。泣
スポーク折れも多数。
歯は減り、チェーンも切れ、、、
アウターケーブルも大破。
この年式のR3はサスペンションシートポスト付なのですが、使い過ぎて摩耗してます。ここまで沢山乗られていると、シートポストでさえ消耗品となってしまいました。
あと、4年間は通勤で乗られるとのことでしたので、新車に乗り換えお話も頂いたのですが、1~2年後の状況は目に見えていたので、、、
幸いフレームの損傷は無かったので「超頑丈に、壊れないように」アップグレードすることになりました。
先ずは車輪から。アラヤの頑丈なリム&105ハブ&一番太い13番スポークで組みました。もちろん32H。
ブレーキシューの交換頻度が多い&今までスポーク折れが多かったこともあり、
もしかしたらブレーキングがスポーク折れと関係していると思い逆イタリアン組みでホイールを組んでみました。(専門的な話ですいません。ホイールの組み方の話です。)
最近、更に高い精度を出せるようにフレ取り台をパワーアップさせたのですよ!ムフフ…。
フレームも軽くクリーニング&各部グリスアップ。
とりあえず完成!フレーム以外はほぼ交換!凄いことになりました!
カゴはミノウラのキングキャリア。少し重さはありますが、超頑丈に作られています。
ブレーキレバーはデオーレ。
その先にあるのはアリビオのVブレーキ。純正のテクトロよりかは耐久性が高いはず。
シフタ―はシンプルに片方のみ。その理由は、、、
1×11のSLX!駆動周りは耐久性重視でMTBコンポーネントをインストールしました。これでガタツキ等々はかなり抑えられるでしょう。
フロントは34T、リアはあまりワイドにする必要は無かったかもしれませんが、一応ワイドに。
ホロ―テック2で高剛性&高耐久
before
after
あと4年と言わず、10年くらいはなるべく壊れないように入念に組みました。
I葉さま、いつもご利用ありがとうございます!
今後ともよろし、、、、、くならないことを祈ります。(もう壊れないで修理に来られないことを祈ります。笑)