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初めて乗るロードバイクに、GIANT CONTEND 1

皆様、こんにちは!!
Bikeportスタッフの奈須野です。
本日は、初めてロードバイクに乗る、という方でも、安心して走行できる入門モデル、GIANT CONTEND 1 ¥100,000(税抜)をご紹介します。


1 価格がひかえめだから、エントリー向けなのか
ロードバイクには興味があるけど、何を選べばいいのか分からない、何が違うのか分からない、しばしば、そういったご質問を受けます。
GIANT CONTEND 1は、税抜価格が10万円と、GIANTのロードバイクの中で、2番目にお安いモデルです。
価格がひかえめだから、エントリー向けなのか。
いえ、単純にそうではないのです。
以下、詳述します。


2 エントリー向けとは
そもそも、「エントリー向け」などという厳密な定義があるわけではなく、結局は相対的な言葉遣いに過ぎないのですが、おおむね、価格が15万円以下くらいで、アルミフレームを用いたロードバイクを、エントリー向けと称することが多いです。
CONTEND 1は10万円で、フロントフォークはカーボンであるものの、その他のフレームは、ALUXX-Gradeのアルミ素材で出来ています。
したがって、エントリー向けである。
いえいえ!!
そう単純なものではありません。


3 TCRとの比較
それでは、本日は、同じエントリーグレード(この言葉遣い自体、曖昧で、不正確な表現ではありますが)のTCR SL 1と比べていきたいと思います。
TCRは、GIANTのロードバイクの中で、上りにも、下りにも、平地にも高い性能を発揮する、オールラウンドバイクです。
そして、基本的には高速走行、レースで勝つことを目的に設計されています。
そのTCRと比べて、CONTED 1がどう違うのか。
なお、本記事は、初めてのロードバイク、という方向けのもので、アルミフレームであることを前提にお話します。
したがいまして、カーボンフレームの方が○○の点で優れている、といったことには特に言及しません。

CONTED 1、TCRともに、アルミフレームです(実はTCRのほうが1グレード上のアルミ合金を使っています)。
決定的に違うのは、フレームのジオメトリ(設計)です。


(1) トップチューブ長 (Cの部分)
店頭にある同Sサイズ(適用身長目安165〜175cm)で比較してみましょう。


左のブルーがTCRで、右のブラックがCONTEDです。
まず、トップチューブ(ヘッドとシートポストを結ぶ水平の長いチューブ)の長さをご覧ください。
左のTCRのほうが、同Sサイズでありながら、長くなっています。
すなわち、水平トップチューブ長が、
CONTEND 1 530mm
TCR 535mm、となります。
これは何を意味するかといえば、同じSサイズでありながら、TCRのほうが、より前のめりになる、前傾姿勢が強くなるということです。
逆に言えば、CONTEDのほうが、上半身が起きて、のんびり、ゆったりと乗ることができる、ということになります。

(2) ハンドル高、スタック (Iの部分)
次に、ハンドルの高さを見てみましょう。


手前がTCR、奥がCONTEDです。
CONTEDのほうが、明らかにハンドル位置が高くなっています。
これは、ハンドル位置が高いほど、上半身が起きて、ゆったり走行が可能で、CONTEDは、そういった走り方を目指している、という意図が読み取れます。
ジオメトリでは、スタック長といい、ボトムブラケットから、ヘッドチューブの上までの長さで、
CONTEND1 541mm
TCR 531mm、となります。
要するに、CONTEDはハンドル位置が10mm高い、ということです。

(3)フロントフォーク、ヘッドアングル (Eの部分)
フロントフォークは、角度が立っているほど、ハンドル操作が機敏になり、高速でコーナーをクリアすることが可能になります。
これに対して、角度が低いほど、ハンドル操作がゆったりとなり、直進安定性に優れます。
また、フォークがたわみやすくなるため、衝撃吸収性でも有利になります。


手前がTCR、奥がCONTEDです。
CONTEDのほうが、わずかに寝ているのが分かります。
TCRは、冒頭で述べましたように、レースで勝つことを目的としたバイクです(レース以外にも十分活躍してくれますが、モデルのそもそもの設計思想、方向性はレース志向です)。
レースであればハンドリングの機敏さは極めて重要。
ゆえに、フロントフォークの角度も高くなります。
これに対して、CONTEDは、レースで勝つことを直接の目的とはしていません。
フロントフォークの角度からも、このような意図が分かります。
ジオメトリでは、
CONTEND 71.8度
TCR 72.5度、となります。

(4) BBドロップ (Hの部分)
BBドロップを見てみましょう。
BBドロップとは、フロント、リアエンドから、ボトムブラケットがどのくらい下がっているのか、という数字です。
BBドロップの数字が大きいほど、BBが下がっている、つまり地面に近いということになり、バイクの重心が下がって、直進安定性に優れることになります。
これに対して、BBドロップが小さいほど、重心は上がり、バイクはより機敏な動きをして、鋭角のコーナーなども曲がりやすくなります。
CONTEND 1 75mm
TCR 67.5mm、となります。
CONTEDのほうが、7.5mmも地面に近いというわけです。
すなわち、重心が下がり、直進安定性に優れます。
ここまでBBの位置が違うと、乗り味、バイクの性格が明確に違ってきます。

(5) オフセットシートステイ
まず、「オフセット」という言葉が分かるようで、分からない、ナゾの言葉であるため、ご説明します。
offとは、離れている、という意味で、日本語でよく使うのは、電源をオフにする、といった用法ですが、これは、電源の回路を離している、通電していない、ということで、offという単語を使っていると思われます。
setは、設置する、という意味です。
すなわち、offsetとは、何かと何かを離して設置する、というわけで、日本語では「相殺する」のように訳すこともあります。
さて、本題に戻ります。
まず、TCRから見てみます。


トップチューブとシートステイ(画像では左ななめのチューブ)が直接連結されています。


これに対して、CONTEDは、トップチューブとシートステイが離れています。
これがいわゆる、オフセットシートステイです。
トップチューブとシートステイを離すことで、リアホイールの衝撃が直接トップチューブに伝わりにくい、後ろからの突き上げを緩和してくれる、衝撃吸収性に優れた設計となります。
(反面、リアホイールのパワーも吸収してしまうため、速度重視、敏速性重視のTCRではオフセットシートステイは採用されていません。)

(6) リアセンター(チェーンステイ) (Gの部分)
リアセンターの長さを比較してみます。
CONEND1 412mm
TCR 405mm、となります。

リアセンターが長いほど、太いタイヤを履くことができる、直進安定性に優れます。
その反面、敏速な加速などは苦手になります。

(7) タイヤ
CONTEND 28c


TCR 25c、となります。
(画像はCONTEND)
CONTEDのほうが3mm太いタイヤ、というわけですが、タイヤは筒状の物体であるため、筒の直径が3mm増えるようなもので、含まれるエアボリュームがまるで違くなります。
具体的には、23cから25c、25cから28cといったように、1サイズタイヤが太くなるごとに、30%ほどエアボリュームが増えます。
エアボリュームが多いほど、クッションとなってくれる層が厚くなるため、衝撃吸収性に優れ、乗り心地が優しくなります。
これに対して、細いタイヤは、キビキビした加速、コーナリングなどが得意になります。

(8) フェンダー用のダボ穴
CONTEDには、フェンダー(泥よけ)用のダボ穴が装備されています。

街乗り、ツーリング用途などでは、フェンダーがあると便利です。
なお、レース志向のTCRには、ダボ穴はありません。


ジオメトリのお話が長くなりましたが、他の特徴も申し上げます。
4 メインコンポーネント
メインコンポーネントはSORAです。
十分な変速精度、耐久性があります。


5 フロントフォーク
フロントフォークはカーボンです。
カーボンには様々な特徴がありますが、微振動の吸収性に優れており、走行時の振動を緩和してくれます。


6 ワイドレシオ
フロントが34/50T、リアが11-34Tです。
(なお、Tとは、歯、teethのことで、何個ギザギザの歯がついているか、ということです)
一番軽いギアにした場合、ギア比が1となり、これはロードバイクとしては、とても軽いギアとなります。
これにより、ビギナーの方であっても、坂道が楽になります(もちろん、ギア比が低くなるほど、同じペダル回転数では進む速度は遅くなります)。


7 ケーブル内装式

ケーブルが内装式です。
確かに、外装式のほうが、メンテナンスがしやすい、といった利点があります。
しかし、フレームにケーブルを内装したほうが、空気抵抗の軽減に役立つ、外観がスッキリする、などの理由により、上位グレードほど内装式になる傾向にあります。
実は、CONTEND 1、2019年モデルまでは、ケーブル外装式でした。
しかし、2020年モデルから、ケーブル内装式に進化しました。


8 軽量化
2019年モデルと比べて、200g軽量化されています。
ロードバイクにおいて、200gの軽量化は、凄まじい進化といえます。


9 結論
初めて乗るロードバイクを探しています、というお客様からは、しばしば、ロードバイクは前傾姿勢が強すぎて不安だ、ハンドルがふらふらして自分に走れるのか分からない、タイヤが細すぎるのではないか、といったお声を頂くことがあります。
これまで述べてきましたように、CONTEND 1は、お値段がひかえめだからエントリー向けなのではありません。
直進安定性、衝撃吸収性に優れ、初めての方でも安心して、楽しくロードバイクに乗ることができるように設計されているから、エントリー向けなのです。

bikeport横浜西口店では、多数の実車を店頭に揃え、皆様のご来店をお待ちしております。
本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。

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