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京都から九州へ 19日間ツーリング その5 キャリアの選択

皆様、こんにちは!!
bikeport新宿都庁前店の奈須野です。

本記事は

京都から九州へ 19日間ツーリング その4 六甲アイランド ポートアイランド 兵庫大仏 須磨の巻


の続きとなります。

ツーリングになりますと、どのようなキャリア(荷台)を使うか、は重要な命題になってきます。

1 結論

食事は外食で、宿泊施設を利用する場合。
時季を問わず、金属製のキャリアがなくても対応可能。
バイクパッキング型で十分ツーリング可能です。


2 食事は自炊、テント泊をする場合

(1) 夏
バイクパッキング型で数週間程度の長期ツーリングも可能。

(2) 春、秋
バイクパッキング型でも不可能ではないが、やや苦しい。
フロントかリアキャリアがあると荷物に余裕が出てくる。

(3) 冬
金属製のキャリアを装着しなければ、困難。


3 詳述
(1)バイクパッキング
バイクパッキングとは、近年流行のツーリング方法で、荷物を詰めるバッグを直接車体にくくりつける、という方式のものです。

従来のツーリング車というのは、金属製のキャリア(荷台)を装着して、その荷台に、さらにバッグを取り付ける、という方式が主流でした。
確かに、キャリアを装着すれば、重い荷物を積載することが可能になるのですが、キャリア自体が数キログラムと重くなること、最近流行のロードバイクではキャリア装着用のダボ穴が無いモデルも多く、バイクパッキング型であれば、車体の種類を選ばない柔軟性がある、そもそもキャリアを用意しなくて良いため、初期費用を抑えることができる、といった利点から、バイクパッキング型が一挙に普及したのです。

しかし、バイクパッキング型の泣き所は、どうしても荷物の積載量が多くはできない、という点にあります。
車体にストラップ等でくくりつける、というやや強引な手法になるため、固定力が高いとはいえず、キャリア式に比べると巨大なバッグの装着が困難となります。

とはいえ、現代の日本であれば、少なくとも数十キロ走ればたいていは集落がありますし、いくら走っても補給や宿泊施設が全く無い、という状況は、ほとんどありません。
過度に装備品を持たず、快速に移動することに重点を置いたツーリング、それがバイクパッキング型のツーリングです。
バイクパッキング型であれば、必然的に荷物の量が減るため、車体重量を軽くすることが出来、ゆえに、ヒルクライムもそれほど苦しくは無く、山の多い地域であっても、高速に移動することが可能です。

上述しましたように、食事は外食で、宿泊施設を利用する、ということであれば、荷物は着替えを数枚、タオルを数枚、身繕い用品、携帯電話、お財布があれば事足ります。
身繕い用品は、宿泊施設に備わっていることがほとんどですから、省略可能です。
ウェアもお宿のランドリーを使うのであれば、極限まで減らすことが可能です。
長期間ツーリングで苦しくなる、電子機器のバッテリも、お宿で充電すれば良いため、巨大モバイルバッテリを持ち歩く必要も無いでしょう。
そして、これらの荷物は、ハンドルバーに固定しても、大きめのサドルバッグに収納しても、どちらでも対応可能でしょう。

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(2) 食事は自炊で、テント泊をする場合
この場合は、一挙に難易度が上がります。
自炊するとなれば、コンロ、お鍋、テント、寝袋、マットが必要になります。
これらのアイテムを収納するには、最低でも20リットルの積載量は必要で、さきほどご紹介した大きめのハンドルバーバッグ、サドルバッグの両方が必要になるでしょう。

ところで、アウトドアグッズも、高価なものほど、軽量、コンパクトになっていくため、高価なアウトドアグッズほど荷物に余裕が生まれます。

夏場であれば、ウェアを極限まで減らすことが可能ですから(上1枚、ビブショーツ1枚あれば、不可能ではありません)、かさばる衣類の量を減らすことが可能です。
また、夏場は当然ながら暑いので、気密性の高い、言い換えれば高価なテントでなくともなんとかなり、場合によってはそもそも寝袋すら不要ということもあります。
そのため、夏場であれば、自炊、テント泊のバイクパッキング型であっても、数週間のツーリングが可能なのです。

春、秋の場合ですが、寝袋もしっかりしたものになり、衣類も増えます。
テントも夏用の簡素なものでは、寒いこともあるでしよう。
テントの体積も増えます。
ゆえに、荷物がどんどん増え、バイクパッキングでは積載量が苦しくなってきます。
積載量が足りない、ということであれば、サドルバッグの上に寝袋をくくりつける、といった強引な手法で乗り切るしかありません。

冬になりますと、寝袋も冬用のものが必要になります。
野営するとなれば、本州であってもマイナス3度程度には耐えられる寝袋が無いと危険です。
衣類も、温かいアンダーウェア、ベースレイヤー、ビブタイツなどが必要になるでしょう。
マットも夏場であれば薄いものでも耐えられましたが、冬の野営は地面がとんでもなく冷たくなるため、厚手のマットが必要になります。

さらに、冬のツーリングはカイロがなければ体温の維持が難しくなるでしょう。
カイロは使い捨てのものでもなんとかなりますが、個人的には、ベンゼンを使う燃料式カイロを愛用しています。
ハクキンカイロ、ジッポカイロなどが著名です。

また、夏場と違って、水と空気の温度がまるで違うため、夏場よりも大量の燃料がなければお湯がわきません。
カイロ用の燃料、コンロ用の燃料増えなど、冬場のツーリングは、生存するための装備品が一挙に増えるため、冬場に自炊、野営の長期間ツーリングをバイクパッキング型でこなすのは、極めて困難であると思われます。

今回、19日間のツーリングで、16日間、野営をしました。
3日間は豪雪で、街道がことごとくアイスバーン化して野営地を探すのですら危険であったため、その期間だけはお宿に泊まりました。

冬に2週間以上野営するとなると、装備品がものすごく増えるため、今回は、ニットーのキャリアを使いました。

NITTO 日東 キャンピー フロント
¥25,960 (税込)

NITTO 日東 キャンピー リア
¥25,960 (税込)

スチール製です。
スチールの良い点は、粘りがあって、アルミ製のキャリアよりも破断しにくいことです。

そして、仮に破断したとしても、スチールであれば、町工場レベルであっても、溶接が容易で、修復が容易な点にあります。

世界レベルで戦うのであれば、スチール製のキャリアしか選択肢には無い。
そのように申し上げて過言ではありません。

素材の利点だけでなく、キャンピーシリーズは、今となっては珍しい、サイドバッグの取り付け枠が、ものすごく低い位置にあります。
現在販売されているほとんどのキャリアは、特にリアキャリアですが、ホイールの上部に金属枠があり、それに引っ掛けるようなスタイルとなります。
キャンピーはリアディレイラーの横付近にサイドバッグを装着するため、圧倒的に車体を低重心にすることが可能です。

低重心の何が良いかと言いますと、まず、直進安定性に優れます。
車体がフラフラしないので、ハンドル操作をそれほど頻繁にしなくても良い。
もちろんツーリングであってもコーナリングはしますが、ロードレースのようにクランクやヘアピンコーナーを曲がるわけではありません。
そのため、直進安定性が高いほうが楽なのです。

次に、これが重要なのですが、低重心であれば、強烈な横風に煽られたときでも、車体が横転しにくいのです。
長期間のツーリングをしていると、強風の日もあるわけでして、突風が横から吹いてきたときに、重心の高いバイクは、一挙にバランスを崩してしまいがちです。
重心が低ければ、風の影響を受けにくくなります。
私も今回のツーリングで、低重心ゆえに文字通り命を救われた場面が何度かありました。

シビアなツーリングを計画しているのであれば、NITTO 日東 キャンピーはオススメできます。

ただし、クラシカルな製品であるため、フロントキャリアは、カンチブレーキ台座、Vブレーキ台座が無いと取り付けが難しくなります。
私が使用したバイクは、ディスクブレーキモデルで、上記ブレーキ台座が無いため、やや苦心致しましたが、フロントフォークのダボ穴に、NITTO 日東 キャンピー リア付属のステーを使うことで、固定しました。
19日間のツーリングでも緩むことなく、強固に固定できていたため、よろしいと思われます。

さらに、サイド枠が横長になっており、最近のサイドバッグは、縦長の物が多くて、サイドバッグ裏、下の固定フックが装着できないことがあります。
キャンピーさんには、もうすこし現代風にアレンジして頂いて、形を変更してもらいたいと個人的には思います。
私の使っているサイドバッグも、フロントは小型のバッグを使ったため、なんとかバッグ裏、下方のフックが固定できましたが、リアは固定できず、上部のツメ2つだけで釣っている状態でした。
これでも一応は固定できましたが、路面の段差を拾うと、リアバッグが揺れるため、あまり良い気は致しませんでした。

このように、NITTO 日東 キャンピー はもろてをあげて猛烈にオススメできる、というわけではありませんが、その古典的なルックス、頑強さは素晴らしく、使用するバッグを吟味するのであれば、満点といえるキャリアであると思われます。


本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeport新宿都庁前店の奈須野でした。

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