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スーパーツーリング仕様 GIANT ESCAPE R DROP

皆様、こんにちは!!
Bikeportスタッフの奈須野です。
うららかな日が続き、サイクリングシーズン到来!!
本日は、一週間以上のロングツーリングも可能な、キャンプツーリング型バイクのご紹介を致します。

ご購入頂いた方は女性で、テントや寝袋を自転車に搭載して、キャンプツーリングをしてみたい、というお客様でした。
キャンプツーリング用のバイクといいますと、正直申して、車体のみで10万円以上はするのが通例。
しかし、可能な限り費用を抑えつつ、それでいて普段遣いも可能なバイクが探している、というご要望でした。


1 概要
まず、ベースとなる車体ですが、GIANT ESCAPE R DROP ¥66,000(税抜)をおすすめしました。
SIZE : 430(XS),465(S),500(M)mm
WEIGHT : 10.9kg(500mm)
FRAME : ALUXX-Grade Aluminum
FORK : Cr-mo
DRIVETRAIN : SHIMANO CLARIS
WHEELS : GIANT SPINFORCE LITE
TIRE : GIANT ESCAPE R TIRE 700x30C
SPEED : 16 Speed
COLORS : ブルートーン, ブラックトーン

 



2 単なるドロップバーハンドル化ではない
ESCAPE R DROPは、ESCAPE R3で用いられているパーツを基本として、さらにドロップバーハンドル用に改良を加えたモデルです。
ESCAPE R3と異なる点は、
ドロップバーハンドルを採用していること
ドロップバーハンドル採用により、STIレバー、コンポーネントにCLARISを採用していること
フレームジオメトリがドロップバーハンドル用に改良されていること
です。

特に、最後のジオメトリ変更というのが最大の特徴です。
ドロップバーハンドルは、前傾姿勢が強い。
この表現は、部分的にはそのとおりですが、不正確な表現です。
正確には、前傾姿勢を強くするポジションも取れる、となります。

つまり、ドロップバーハンドルというのは、おおよそ三箇所、握る箇所があります。
まず、横向きに握った場合、いわゆるクロスバイクのハンドルと同じような方向に握ることになるわけですが、この場合は、クロスバイクよりもサドルからハンドルまでの長さが短くなります。
すなわち、ステムの長さや角度にも依存しますが、横向きに握った場合は、クロスバイクよりもむしろ前傾姿勢がゆるくなります。

次に、ブラケットポジションと呼ばれる、ブレーキレバーの根本を握る場合。
このポジションを採った場合、クロスバイクのポジションと同等程度の前後間隔になります。
最後に、ハンドルバーの下を握った場合は、クロスバイクよりも前傾姿勢が強烈になります。

ドロップバーハンドルを採用したバイクの場合、ブラケットポジションを持つ時間が一番長くなります。
そのため、ブラケットポジションで一番自然な前後間隔になるように、ほとんどのロードバイクたちは調整されています。

ながながと申しましたが、結論だけ言えば、
クロスバイクよりもロードバイクのほうが水平トップチューブ長が短い、
R DROPはクロスバイクベースではあるが、単にドロップバーハンドルを載せたのではなく、自然なポジションがとれるように水平トップチューブ長をESCAPE R3よりも15mm(同Sサイズ比)短くしてある。
となります。


3 ESCAPE R DROPがロングツーリングに向いている特徴
ロングツーリングに求められる要素を挙げます。
(1) まず、長時間走行(一日10時間くらい)をするため、体に疲労が溜まらないバイクが望まれます。
つまり、路面からの振動が激しいバイクは長時間走行していると手のしびれ、体全体の疲労が溜まりやすくなります。
衝撃吸収性の高いバイクがロングツーリング向きとなります。

次に、直進安定性が高いこと。
確かに、ロングツーリングでも峠道、ダウンヒルなどは行いますが、超高速度でコーナーを攻めるわけではない。
むしろ、時速20km前後でハンドルを切らずにまっすぐ走り続けるバイクのほうが乗っていて楽である。

そして、頑丈であること。
ロングツーリングは数日、数週間に渡ることもあり、道中での機材トラブルはやっかいです。
機材トラブルが起きにくい、頑丈な車体であることが望まれます。

最後に、補修が容易であること。
仮に機材トラブルが起きてしまったとしても、修理、補修が容易であれば、なんとかトラブルはクリアできます。

(2)  a) ESCAPE R3と同様、フロントフォークがクロモリ鋼です。


クロモリとは、鉄にクロムとモリブデンを加えた合金で、通常はアルミ合金よりも重くなります。
しかし、頑丈である、粘りがある、衝撃吸収性に優れる、といった特徴がありまして、いわゆるママチャリ、シティサイクルでは今でも主流の素材です。
頑丈、粘り、衝撃吸収性に優れる、といった要素は、いずれも長時間、長距離走行をするツーリングモデルにとって、ありがたい特徴です。
特に、ロングツーリングをする場合、フロントに巨大なサイドバッグを装着することがあり、それらの重さは10kg以上となることもあります。
クロモリのフロントフォークであれば、巨大サイドバッグの荷重にも耐えることができます。
さらに、フロントフォークの形が弓なりになっており(これはESCAPE R3と同様ですが)、この点も衝撃吸収性の高さに貢献しています。
このように、R DROPのフロントフォークは、ロングツーリングに向いた要素を備えています。

b) チェーンガード標準装備

ロングツーリングは、常にレーシーなウェアで行うものではありません。

レーシーなウェアは空気抵抗の低減などに有利ですが、長時間着用すると、その緊張感から、やや疲れてしまうこともあります。

普段着に近い衣服であれば、長時間のんびりと走る場合には楽で、観光地等でも目立たず、周囲の方に違和感を与えることも少なくなります。
ESCAPE R DROPは、チェーンガードが標準装備されており、裾の広がった衣類であっても巻き込みにくく、ウェアの選択肢が広がります。

c) 700x30Cタイヤを採用しています。


タイヤは太ければ太いほど良いわけではなく、逆に、細ければ細いほど良いわけでもない。
結局は、目的をどこに置くかによりますが、オーナー様のご意向が、普段遣いもできて、かつ、ロングツーリングも可能なモデル、という、やや欲張りなご要望であったため、30Cが妥当であると判断しました。
30Cあれば、フロント、リアキャリアに荷物を搭載しても耐えられます。
ただし、一週間以上のロングツーリングとなる場合は、荷物の量、重さも増えるため、タイヤサイズをもう少し太めのものに換装することをおすすめします。

700x30Cタイヤの利点としては、補修が容易である、ということもあります。
今やスポーツバイクは700C全盛時代。
小さな町の自転車屋さんであっても、700C用のチューブ、タイヤを扱っている可能性が高く、仮にパンク、タイヤバーストしてしまったとしても補修が簡単です。

d) 補助ブレーキが標準装備されています。

補助ブレーキとは、ハンドルバーを横に握ったときであってもブレーキをかけることができる、というもので、ロングツーリングでは前傾姿勢の緩い乗車姿勢が好まれることもあり、そういったポジションでもブレーキングできる補助ブレーキは重宝します。

4 シフトレバー

STIレバーを採用しており、手を離さずにシフトチェンジが可能です。

え。。。そんなことわざわざ挙げるような利点なの?とお思いになるかもしれませんが、ツーリングバイクというのは、わざとレトロ感を出すために、今だにWレバーを採用したモデルであったり、ギアを超ワイドレシオにするためにMTB系コンポーネントを採用して、MTB系コンポーネントとロード系コンポーネントはディレイラーの引きしろが違うため、ゆえにSTIレバーで操作できなくなり、バーコントローラーでシフトチェンジする、とかいう変態(失礼)バイクもそこそこ存在します。
特にロングツーリングをする場合は荷物の量がとんでもなく増え、車体がフラフラしがちなため、ハンドルから離さずにシフトチェンジできるのは、安全性の面で大きなアドバンテージです。


5 真の利点

ロングツーリングモデルに求められる真の(?)要素、それは。。。こんなことを申し上げて良いのか、非常にためらわれますが、お安いこと!!です。
ESCAPE R DROPは¥66,000(税抜)です。
これは、一般的なツーリングバイクが軒並み10万円超えをする中で、圧倒的にお値段が抑えられています。
まず、お値段が安ければ、初期費用が抑えることができます。
しかし、真の利点は盗難リスクを減らせること、なのです。
つまり、ロングツーリングの場合、途中で観光をしたり、ぷはーっと温泉に入ったり、このご飯美味しすぎ!!など、あれこれとバイクから長時間離れることがあります。
そんな場面で、超高級バイクを何時間も放置できるのか?
私にはその度胸がありません。。。
R DROPであれば、こんなことを申し上げていいのか!!苦渋の決断ではありますが、見る人が見れば超高級バイクではないことは明らかです。
このくらいのお値段であることが、逆に安全なのです。
(目的達成のためには、適切、適当な費用投入のラインというものがあり、ESCAPE R DROPは日本国内のキャンプツーリング兼普段遣い用バイクとして、初めての方が1台目として使うのであれば、ドンピシャの価格帯であるという意味であって、¥66,000というお金は決して少額ではありませんし、ESCAPE R DROPというモデルを軽んじる意図でもありません)


6 カスタマイズ例

R DROPのカスタマイズについて述べます。
カスタマイズの方針ですが、日本国内を、テント、寝袋などを積んで旅行する、という目的に設定しました。
荷物の積載方法は、サイドバッグと呼ばれる、キャリアの側面に装着するバッグを前後計4点装着し、キャリアの台座の上に更に荷物を搭載するものです。
重量としては、荷物が10kg-20kg、車体重量と合わせて最大30kgくらいになると思われます。
なお、本記事と同等の装備であれば、テント、寝袋、マット、バーナー、食料などを積んで、1-2週間程度のキャンプツーリングが可能です。

(1) まず、フロントキャリアを取り付けました。


オーナー様が、初めてキャンプツーリングをするのだが、フロントキャリアも取り付けたい、というツーリストの鏡のようなことをおっしゃいまして、私はこころの中で感激すらしたのですが、ええと、それは良いとして、フロントキャリアには、MINOURA
MT-4000SFをおすすめしました。
取付金具を交換すれば、Vブレーキ、カンチブレーキ台座に取付可能です。
MT-4000SFの良い点は、サイドバッグだけでなく、フロントバッグを乗せる台座も付いていることです。


ロングツーリングでは、フロントバッグに貴重品、地図などを入れることが多く、フロントバッグが装着できないフロントキャリアは、ロングツーリングには使いづらいと判断します。
(サイドバッグ用キャリア、フロントキャリア用キャリアと2つのキャリアを装着することは不可能ではありませんが、費用や重量の点で不利となります。)

キャリアの中では、アルミニウム合金のものがあり、軽量なのは良いのですが、とにかく破断しやすいです。
MT-4000SFは、スチール製で、非常に堅牢です。
さらに、アルミニウムの場合、破断してしまうとなかなか溶接はできないのですが、スチール製であれば町工場であっても溶接可能。
世界レベルで戦うのであれば溶接技術の広まっているスチール製のほうが。。。いえ、それはお話が大きくなりすぎましたが、補修が容易であるというのは利点の一つです。

(2) リアキャリアは、GIANTのPUMP REAR RACK¥2,500 (税抜)


こちらは軽量なアルミニウム製です。
フロントキャリアでは、スチール、スチールと言っていたのに、リアキャリアはアルミでいいの!?そういうご指摘を受けそうですが、敢えてフロントとリアで素材を変えています。
自転車に荷物を積む、という場合、いわゆるママチャリのイメージからか、リアにどどっと荷物を乗せる方がいらっしゃいますが、個人的には合理的と考えません。

確かに、リアに荷物を積むと、ハンドル操作が軽くなり、バイクが暴れた時の操作が楽になります。
しかし、日本国内のツーリングであれば、行程のほぼ全てが綺麗に舗装された路面を走ります。
つまり、バイクが暴れるほどの悪路を走ることは、ほとんど無いのです。
そうだとすれば、リア荷重というのは利点が少なく、むしろ欠点が目立ってきます。
すなわち、自転車というのは何も荷物を載せない状態であっても、フロント3から4、リア7から6くらいの割合で荷重がかかっており、ただでさえリア荷重ぎみであるのに、その上リアキャリアに重い荷物を乗せると、リアへの負担がより顕著となる。
これはリアタイヤのパンク、バースト、スポーク折れなどを誘発します。
さらに、日本は山がちの国土で、極端なリア荷重のまま急斜面を登ろうとすると、車体がウイリーしそうになり、危険なのです。

これに対して、フロント荷重にした場合、ハンドルがなかなかきれなくなります。
つまり、直進安定性が増し、長時間の走行が楽になります。
さらに、フロントとリアの荷重比率が近づくため、車体が安定します。
リアホイールへのダメージを軽減できるため、長期間のツーリングであっても機材トラブルが減ります。
荷重とは直接の関連性がありませんが、フロントキャリアに大切な荷物を搭載しておけば、万一バッグが吹き飛んでもすぐに気づきます。
(私個人もリアキャリアの荷物がふき飛んで、しばらく気づかなかったことがあります)。
難点としては、悪路を走るときに操作性が悪くなることですが、前述しましたように、日本国内ではほとんど問題となりません。

このような理由で、私は日本国内のツーリングであれば、フロントキャリアにほとんどの荷重をかけ、リアキャリアは、かさばるが、軽い荷物、万一紛失してもツーリングを継続できるものを積載すべきと考えます。
したがって、リアキャリアは軽量性重視のアルミニウム合金で足りるということなのです。
(もちろん、数ヶ月単位の超ロングツーリングであれば、リアキャリアもスチール製が望ましいと考えます)

(3) フロントライトはGIANT ReconHL500。


500ルーメンあり、ひとまずは安心です。
がっ
富士五湖周辺や、長野県の山奥などをツーリングする場合には、日が落ちると真っ暗の真っ暗という世界です。
1cm先も見えないということがありまして、ゆくゆくは、もう一基フロントライトを搭載したほうが良いと思われます。
(今回は初ツーリングということりあり、可能な限り費用を抑える方向で組み上げました)

(4) リアライトはキャットアイ(CAT EYE) セーフティライト [TL-LD155-R] OMNI5 。


リアライトというのは、荷物の量、サイドバッグの有無などによって、取り付け位置が変わることがあります。
OMNI5は台座が優秀で、シートポスト、シートステイといった車体に取付可能であるのはもちろん、サイドバッグそのものや、はてはヘルメットにすら装着可能という取り付け方法の柔軟性の高さが特徴です。
乾電池式で評価の分かれるところですが、ロングツーリングではむしろ長所と評価します。

それは、コンビニエンスストアなど、どこでも電池交換が可能であるからです。
なお、フロントライトはUSB充電式でリアライトは乾電池式であるのは、矛盾がしないか、というご指摘があるかもしれないため、申し上げます。

ロングツーリングでは、完全性を高めるために、日中でもライトをつけるべきと考えますが、その優先度はフロントとリアで異なります。
実際にロングツーリングをしていると感じることですが、車道を走っていて驚異なのは、前方からやってくるクルマではなく、後方から追い越しをかけようとするクルマなのです。
特に、キャンプ型ツーリング車の場合、荷物の量も多く、車体の幅が広がるため、後方からやってくるクルマに自分の存在を早めに知らせて、余裕を持って回避してもらう必要があります。
これに対して、前方からやってくるクルマは、そもそも自転車の乗り手自身が認識して回避しやすいため、驚異とはなりにくいのです。

前後ともに日中からライトを点灯させても、それはそれで万全といえますが、上記のように前方からやってくるクルマは日中であればそれほど驚異とはなりません。
そこで、日中はリアライトのみ点灯させ、夜間走行時に、前後とも点灯させるスタイルが合理的と考えます。

このように、ツーリング中はずーーっとリアライトを点灯させるわけで、その分バッテリの持ちが重要となります。
もちろん、USB充電式のリアライトも存在しますが、いずれも数十時間でバッテリ切れを起こしてしまうもので、ロングツーリングには使いづらいと思われ、コンビニエンスストア等でバッテリ補充のし易いリアのみ乾電池式を採用している、というわけです。
フロントライトは、夜間走行時のみ点灯すれば十分で(日中から点灯させる余裕があれば、なお良いのは言うまでもありません)、ロングツーリングの最中は、よほどの鉄人でもなければ日中の走行でくたびれてしまうもので、夜間走行をする時間は、せいぜい一日数時間程度と、短くなるでしょう。
このくらいの点灯時間であれば、一週間程度のツーリングであってもUSB充電のバッテリは持つと判断し、フロントは充電式にしております。
 


なお、私個人は、ほぼ毎月、一週間前後、静岡、山梨、長野などをキャンプツーリングしております。
キャンプ型ツーリングに必要な車体、アクセサリ類などをお探しの方、ご来店をお待ちしております。

随分と長くなりましたが、本日はこのあたりで宜しいと存じます。
それでは、皆様、次回お会いするときまで、ごきげんようです!!
以上、bikeportスタッフの奈須野でした。

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