ウィスラー MTBダウンヒル 旅行記 ~前編~ 【現地事情・予備知識編】 投稿者 福田
※本文を読まれる前に
本投稿は8月のクランクワークス開催時期にウィスラーへ行ったレポートです。
世界各国からMTBライダーが集まっている時期の為、実際のウィスラー事情と異なる内容があるかもしれません。
またレポート内容に誤りがある可能性もあるかもしれません、併せて主観的な偏見があるかもしれません。
参考程度にお読みください。本文はかなり長いです。
前編→ウィスラーの現地事情・予備知識
後編→クランクワークス・コース紹介
の構成となっております。投稿のシェアはご自由にどうぞ。
目次
【はじめに】
【航空券、バイクパッキング】
【レンタカー、交通事情、ホテル】
【気候、服装など】
【リフト、ゴンドラ】
【物価、食事】
【エナジードリンク、飲料水】
【酒、タバコ、マリファナ】
【ビレッジ】
【ライダー層】
【ウィスラーで見かけたバイクブランド】
【GIANT】
【バイクの種類、スタイル、ウエア】
【タイヤ】
【シューズ】
【お土産】
【はじめに】
サーフィンの聖地がハワイのノースショアであるように、アウトドアフィールドスポーツには大抵『聖地』と呼ばれる人気有名スポットが存在する。
世界的に有名なマウンテンバイクコースは北米をはじめ欧州や豪州などに幾つか存在するが、『MTBの聖地』と言えばやはりカナダ・ウィスラーであろう。
カナダと言えば一般的には首都の「オタワ」や「トロント」、「バンクーバー」と言った地名の方が聞き慣れているのではないだろうか。
ウィスラーは「バンクーバー」から100数キロ上に位置する山々のことを指す。正確にはブリティッシュコロンビア州のウィスラー・ブラッコムというリゾート地だ。
スキーやスノーボードの聖地でもあり、2010年冬季オリンピック開催地でもある。
ちなみにウィスラーの姉妹都市は長野の軽井沢町である。つまり「世界の軽井沢」というリゾート地なのだ。
しかしながら、MTBの聖地と言っても我々日本人にとってはウィスラーは敷居の高いスポットである。
現在、これだけインターネットが普及しているにも関わらず、参考になるようなウィスラーMTBダウンヒルの詳細な記事はあまり無い。
「アマチュアのライダーが行って楽しめるものなのか?」「どのくらいの費用がかかるのか?」「コースのスキルはどのくらいなのか?」「ツアーなどに参加しなくても行けるのか?」「バイクは持参出来るのか?」など、ハードルが沢山存在すると思うので、今回は僕たちが行ってきたウィスラー遠征の情報をなるべく詳細に書き残しておこうと思う。
僕たちが事前にインターネットで情報収集を行っていたのと同様に、この記事が「ウィスラーにMTBを乗りに行きたい!」と思っているどこかのライダーの目に留まることを願って。
そしてウィスラーを体感する日本人が増え、日本国内のMTBシーンがもっと盛り上がり、MTBが世界的に物凄くポピュラーなスポーツだと言う認知が広まってくれると嬉しい。
更に当店BIKEPORTでもMTBが沢山売れるようになると僕はもっと嬉しいのだが…。笑
記事はかなり長いのだが、MTB好きなら一読して損はないと約束しておく。
【航空券、バイクパッキング】
先ず、ウィスラーツアーへの第一歩は航空券予約からだ。今回自分たちの予約した航空券は往復で14万円くらいだった。このシーズンの相場は知らないが、恐らく航空券はかなり安く済んだと思われる。数ヶ月前から事前に購入しておくのがベターで、自分たちは4月頃に購入した。
幸いにも航空会社は「JAL」だった。←購入後に知った。
航空会社によって預け荷物の規定は恐らく違うと思うが、JALの場合だと下記のような条件であれば『無料』にて自転車を運ぶことが出来る。
つまり
自転車車体本体を「フレーム&フォーク」と「車輪」の二箱に分けると条件はクリアできる。
可能ならリアサスリンクの一部を外してなるべくコンパクトに。段ボールは「子供用スポーツバイク」が梱包されいる箱が一番良い。200サイズだからだ。衣類やプロテクターは梱包材代わりに空いた隙間に詰め込む。
余談だが、今回は成田空港から出発した。そこまではコバヤシ号ステップワゴンで運んだ。駐車料金は1週間で1万円ちょっとなので、苦労して大きな荷物二箱を電車やバスで運ぶより得策だと考える。
航空券を安くゲット出来ても、預け荷物で超過料金を取られてしまうと本末転倒。必ず事前に確認しておくべき。
1つ重要なことを忘れてはならない。MTBの場合「サスペンション」が搭載されているので、荷物の測量後に特別な検査を受ける必要がある。
この大型荷物専用のエックス線検査をクリアしなければ飛行機に載せることが出来ない。FOXやROCKSHOXは代理店が各空港に事前に送っているので大丈夫らしいが、それ以外のサスあるいはそれに類似したパーツ(例えばドロッパーなど)は検査員に説明を求められることがある。
危険物で無い証明になる「安全データシート」を持参出来るのであれば、持って行った方が良い。ちなみに小林はDVOを使用している為、検査員に安全データシートを渡して了承してもらった。
いざ出国!
※安全データシート(Safety Data Sheet、略称 SDS)とは、有害性のおそれがある化学物質を含む製品を他の事業者に譲渡または、提供する際に、対象化学物質等の性状や取り扱いに関する情報を提供するための文書。WIKIより参照
【レンタカー、交通事情、ホテル】
ウィスラーに滞在してダウンヒルを楽しむには二つの方法がある。
・一つは単純にMTBパークのあるビレッジのホテルに泊まる。
・もう一つは近郊のホテルに泊まりレンタカーで移動する。
クランクワークスの時期はヴィレッジ内のホテルの価格が高騰している。確か一泊2~3万円くらい。(これも事前に調べてれば安い部屋があったかもしれない…)
ちなみに空港からウィスラー行きのシャトルバスも出ている。
試してないので解らないが、「価格を抑えたホテル+レンタカー」より「ビレッジホテル+シャトルバス」の方がお得かもしれない。但し、これはMTBパーク以外を観光しないのであればの場合だが。
僕たちは今回レンタカーを借りる際に大失敗を犯してしまった。当初、上の写真のようなデカいピックアップトラックを借りる予定だった。
しかしこの手のトラックは当たり前だが普通のレンタカー屋にあるわけもなく、事前に日本から空港レンタカーでなく、ローカルのレンタカー屋にピックアップトラックを予約したのだが、、、これが悲惨な事態を招いた。
空港で借りれないので「空港から事務所までの送迎車が来ます」と(英語で)記載されていたのだが、バンクーバー国際空港に着いてその送迎車がどれか全くどれか判らず仕舞いに。
電話をしても自動音声案内で全然聞き取れないし、操作方法がわからなかった。ローカルのレンタカーは借りるのが難しい。
現地着から2時間程経過したが試行錯誤で、他のシャトルバスに乗り継いでローカルのレンタカー屋まで辿り着くことが出来たが、ここで問題が発生した。
「予約時間から2時間経過してるので、自動キャンセルになりました。もうピックアップトラックは他に貸しました。」と店員さんから告げられた。
規約が何とかと言っていたが、そこまでの英語は聞き取れなかった。
ちなみにその糞レンタカー屋は「DISCOUNT」という。正確には「DISCOUNT」の系列店かもしれない。心の底から潰れてほしいと願った。
紆余曲折あって、結局空港レンタカーを借りた。二時間無駄にした…。上の写真は今回のレンタカー。随分ビップにクライスラー。
ダウンヒルバイクを二台積むにはこのサイズが必要。結局のところ、寝泊りする間の防犯上のことを考えればこっちで正解だったのかもしれない。
ちなみに後から現地の人に聞いた話では「AVIS」と「herz」は結構高いようで「ENTERPRIZE」が一番安いと教えられた。
国際免許は日本の免許センターで即日で習得できる。右側通行、右折は信号関係無し、アメリカと交通ルールはほぼ同じようだ。
バンクバーからウィスラーへの道順は市街地を除けばそんなに難しくはない。途中のバラード海峡を渡る「ライオンズゲートブリッヂ」はかなり渋滞するので要注意。あと、山道でも現地人は結構スピードを出す…。汗
今回はビレッジから10km程離れた「HI WISTLER」というドミトリーに泊まった。中に入ると宿泊客の1/3くらいがMTBライダーだった。もうみんなFOXだのトロイリーだの、そんな服の人ばかり。笑
ホテルの裏を見ると超巨大なBMXコースが!
BMXコースだけではない、町中そこらじゅうに無料で走れるトレイルが無数に広がっている。
僕たちがこれから向かうWHISTLER MTB PARKはあくまで「有料のダウンヒル常設コース」であって、WHISTLER自体は無料のトレイルも多数ある。
ちなみにここから1kmちょっとくらいの所にCHROMAG本社があった!
【気候、普段の服装など】
ウィスラーはとにかく湿気がなく乾燥している地域なので、8月でも日本のように暑くてもベタベタしない。最高の気候だ。
但し、日によっては若干肌寒い日もあるから要注意だ。長袖のトレーナーやパーカーを一着持参しておいて損はないだろう。
あえて持参せずにヴィレッジの御土産屋さんでウィスラーロゴのパーカーを調達するのもアリだ。笑
体感的には9月下旬~10月くらいの日本国内のダウンヒルコースのような気温だ。8月に行くのであれば、Tシャツ数枚と長袖一枚で十分。
カナダの旅行ガイドには「日焼け止めとサングラスは必須」と記載されていたが、自分の場合は特に必要と思わなかった。
あとウィスラーの日照時間はなんと4時~22時!!昼に起きてもたっぷりライディングが可能だ。ここではMTB天国の要因が全て揃っている。
とりあえず到着初日はバイクの組み立てを行うことにした。この頃で確かもう19時くらいだったはず。
【リフト、ゴンドラ】
1日券、73ドル
2日券、146ドル
半日券、56ドル
5日券、325ドル
10日券、520ドル
シーズン券、795ドル
リゾート地と言うだけあってリフト券は少し高めだが、走れば納得できる内容になっている。
「TOP OF THE WORLD」(コースは後編で紹介する)に行くには通常のリフト券に加えて21ドル必要だ。
チケット購入の際、理由はわからないが身分証が必要だ。僕たちはパスポートをスマホで撮影した物を見せて購入した。
日本国内でよくある紙チケットではなく、カード型のチケットとなる。常に持参する必要があるので、ポケットの無いウエアであればスキー・スノーボード用のパスケース等を用意すると良いだろう。
現地の人はプロテクター内などに忍び込ませて持参していた模様。
あと、MTB以外の観光客もチケットを買いに並ぶので結構混む。確実に翌日も乗る予定なら2日券を買った方がスムーズだ。
ムービーなどにもよく出てくるこのリフトはチケット売り場の近くから乗れる。2~3人乗り場と1人乗り場のレーンがわかれている。1人乗りは一番左に縦向きにバイクを吊り下げる方式。
慣れてコツを掴めば簡単だが、ここのリフトは速いので最初はバイクをラックに入れるのが結構難しかった。
係員のお姉さんに「PUSH! PUSH!(押し込んで!押し込んで!)」と注意された。笑
これも後編に記述するが、MTBパークは大きく4つのゾーンで形成されている。行き先によっては一部こちらのゴンドラに乗る場合もある。これもチケット売り場のすぐ隣から出発している。
【物価、食事】
2018年8月24日現在、1カナダドルは85.13円だ。カナダ全体は知らないが、ウィスラーは前述したようにリゾート地なので全体的に物価は高め。
食事でも自販機でもMTBチケット売り場でもクレジットカードが使えるので、カードは必須である。ちなみに海外だとVISA・MASTERかAMEXしか使えないと思う。JCBは国外で決済出来ないはず。
僕たちの食事はハンバーガー、ピザ、サンドイッチ、ホットドックがメインになった。米好き、麺好きにとっては少し辛いかもしれない…。
何を頼むかで全然異なるが、食事代は一食辺り1500円前後で考えておくと良いと思う。エナジードリンクは300~400円くらい。無茶苦茶に高いワケではない。
レストランでは美味しいステーキも食べれるが、値段は…。苦笑
ライド中の食事は大抵、ビレッジ内の外の売店で済ませた。ちなみにMTBパークから少しだけ歩くが「IGA」と言うローカルスーパーがあるので、価格を抑えたい人にはそこもオススメだ。
あと、ウィスラーの総合案内センターの中には日本食の店がある。「YAKISOBA」「TERIYAKI-DON」「GYOZA←餃子は中華だと思うが。笑」などのメニューがある。最終日に食べたが、味は悪くなかった!パンに飽きたらそちらも是非。
【エナジードリンク、飲料水】
エナジードリンクはモンスターエナジーとロックスターが多く目についた。レッドブルももちろん手に入るが、前述の二社が高いシェア率を有しているように思えた。
日本国内では目にしない味も多数ある。あとはチャレンジあるのみ。笑
モンスターコーヒーは日本のMAXコーヒーのような味。甘党には良いかも。
MTBパークのとても優れている点は、無料で美味しい水が飲めること。
日本国内ならボトルケージ付のバイクかハイドレーションを背負っている以外は、コースを下って水分補給休憩に駐車場まで戻るのが一般的だと思うが、ウィスラーではリフト前やコースまでの移動用の道などに飲水機が設置されている!しかも無料だ。
なので、余計な休憩時間を費やすこと無くライディングすることが可能となっている。もちろんボトルやハイドレーションに入れても良い。
【酒、タバコ、マリファナ】
現地ではクラフトビールが人気の様子。近くのレストランは昼間から大いに賑わっていた。僕も一杯頼んで飲んでみた所、日本のピルスナーのような味だった。
クランクワークスのスポンサーでもあるKOKANEEはビール会社。ウィスラー最終日に郊外のレストランで注文出来たので飲んでみた。なかなか美味しい!
ちなみにウィスラーはアルコールが盛んだが日本の祭りのように「飲み歩き」は御法度。厳重に注意されるらしい。
それと喫煙にはかなり厳しい地域である。屋内で喫煙できる場所はまずないだろう。恐らく理由は大きく二つ。
・空気がとても美味しい綺麗な地域なので、それを守る為。屋内が駄目なのも臭いが残るから。
・とても乾燥している地域なので火気厳禁。
ちなみにタバコとは関係ないが、カナダは「マリファナ」が合法である。現地で知り合ったカナダ人が「一部の若い人(恐らく20代くらいを差している)くらいしかマリファナは吸わないよ」と言っていた。
【ビレッジ】
先程からビレッジという言葉を使用しているが、ビレッジ(村)はMTBパーク近辺の商業施設、地域全体のことを言う。
MTBショップは多数、御土産屋、レストラン、ホテル、スーパー、駐車場などなどがこのエリアに密集している。
ライドに疲れたら、ビレッジ内を回ってみるのも良いだろう。ビレッジ内にはMTBライダー以外の旅行客も多々居る。
大半のバイクショップではレンタルMTBが設置されており、最新型のダウンヒルバイクを借りることが出来る。日本国内仕様と違い、ブレーキが右左逆なので注意を。
バイクが壊れたら、最悪レンタルで楽しむのもアリだ。
【ライダー層】
男性6~7割、女性3~4割くらいだろうか。女性ライダー多さに驚かされた。日本で言うとスキーやスノーボードに来ている人たちのよう。
母親と娘でリフト乗り場に並んでいた二人組も居た。日本ではまず見ることのない風景だ。
年齢は子供からやや年配のライダーまで多数。街中はそこらじゅうMTBが走っている。移動中にもフルフェイスを被ったチビッ子を発見!ファミリーでこれからMTBを楽しみに行くのだろうか。
ちなみに日本人はほとんど居ない。残念。
観光の日本人は居るが、日本人ライダーは僕たち以外に2~4組ほどしか居なかった。(日本人だと思っているが、もしかしたら中国、韓国、あるいは日系の現地人かもしれない。とにかく少ない。)
途中で出会った日本人グループの1組は、いつもフジテンでお世話になっているDKFREERIDEの高橋大喜さんとライダーの御一行様だった。
ダウンヒルで確実にスキルアップをしたいのであれば、高橋大喜さんツアーに参加して現地をガイドしてもらうのもアリだ。リンクを貼って置いたので気になるライダーは問い合わせてみるといいだろう。
【ウィスラーで見かけたバイクブランド】
・圧倒的に多かったブランド… NORCO、ROCKY MOUNTAIN、GIANT
・多く見かけるブランド… KONA、TREK、SPECIALIZED、GT、SANTACRUZ、DAVINCI、
・日本では見かけるけれど、ウィスラーではあまり見かけなかったブランド… MONDRAKER、CANNONDALE、SCOTT、
・少数だが見かけたブランド…MARIN、NICOLAI、EVIL、FELT
・全く見かけなかったブランド…MERIDA(そもそも流通してない?びっくりするくらい終日一台も見なかった。)
日本国内ではNORCOなんて滅多に見かけないが(そもそも現在日本には代理店が無い?)カナダでは物凄く多く走っていた。個人的な話だが僕は大昔、ライアン・リーチが好きでNORCOはカッコ良いイメージがある。
ロッキーマウンテンも結構多かった。カナディアンブランドはカナダ人に愛されているようだ。
ビックリしたのがGIANTのバイクの多さ。これは決して当店がGIANTメインだから、GIANTが多く目についたわけではない。誰もが見れば納得するくらいのGIANTの多さだ。NORCOやROCKYに匹敵する。下手するとそれ以上かもしれない。さすがは世界のGIANT、グローバルブランドは国籍を問わないようだ。
ちなみにとても残念なことに当店のもう一つの主力ブランド、キャノンデールは少なかった…。
小林と同じJEKYLLはPINKBIKEでベストエンデューロバイク賞を獲ったにも関わらず10台未満しか見かけなかった。そしてJEKYLL以外のキャノンバイクはほぼ皆無。(街乗りは数台居たが)
レンタルダウンヒルバイクはNORCO、スペシャ、GTが多く見受けられた。
車体ブランドではないが、パーツブランドはCHROMAGが圧倒的に多い。どこのバイクショップを覗いても展示してある。
ちなみにこれだけクロマグパーツが人気があっても、クロマグのバイクは滞在中一台も見なかった。
ハードテールだからかもしれない。僕が予測するにダウンヒルとトレイルだとブランドのトレンドも少し違うのだと思う。
【GIANT】
前項目でGIANTについて触れたので、少し補足を追記しておく。
クランクワークスのGIANTブースについては後編で触れるとして、前編では割愛させて頂く。
ビレッジにはGIANTストアがあった。レイン、トランス、アンセム、、、
壁側にはGLORYが4台…。ちなみにロードバイクの展示車は一台のみという素晴らしく驚異的な展示車セレクト!
余程の売れ筋商品なのだろう。ちなみにLIV(女性モデル)のMTBも多々走っている。
「現地のGIANTバイクの写真撮って帰りましょうよ!」とコバヤシ。
だが、あまりに多すぎて途中で断念した…。ちなみにLIVにはDHバイクが無いので、女性ライダーの多くがGLORYを乗っていた。
「いくらカナダでも僕と同じGLORY(フレームセットから購入)は流石にほとんど居ないだろう」とか思っていたが、5台くらい全く同じバイク(フレーム)が居た。汗
【バイクの種類、スタイル、ウエア】
バイクはフルサスが圧倒的に多い。と言うか、ハードテールはほぼ皆無だった。(ジャンプバイクは除く)
更に言うと、大体がDHバイクかエンデューロだった。GIANTで言うとGLORYかREIGNのほぼ二択と言っても過言ではない。稀にTRANCE(オールマウンテン)がいるくらい。
車輪のインチ数については27.5しか走っていないと思っていたが、全然そんなことは無かった。感覚としては27.5が全体の60~70%くらい。
26インチも結構な台数走っていて、最新の29インチダウンヒルバイクも多数走っていたが、これは思っていた程多くは無かった。
ファットバイク、275+、26+は全然居なかった。(フルサスの275+は数台だけ居たような気もする。)
それどころか、最近のバイクに昔の26/24スタイルやっている人や、モトクロスのハンドルバーを装着しているバイク、ドライブトレイン無し(ギヤ無し、スプロケ無し、チェーン無し)などのライダーが居た。
意外と目についたのがSS(シングルスピード)だった。確かにMTBパーク内はほぼ99%下りなので、より速いスピードを求めなければSSでも十分楽しめるかもしれない。
とにかく、トレンドの概念に縛られない自由な発想が多いと感じさせられた。
コース中にひっそりとリアディレイラーが捨てられていた。笑
ハンガーが折れてリアディレイラー&チェーンが無くなった状態でリフトに乗っている人も数名居た。
現地の人は結構ラフな服装が多かった印象。Tシャツ、ジーパンはかなり多い。あまりウエアをキメ過ぎると、本気過ぎて逆にちょっと恥ずかしいかもしれない…。
モトクロスパンツ&Tシャツスタイルがローカルスタイルのような気がした。
にしても、日本人がこのモトパン&Tシャツスタイルだと想像するだけで少しダサいが、カナディアンライダーがこの格好だとカッコよく見えてしまうのが羨ましい。
【タイヤ】
これは『圧倒的に』MAXXISが多かった。
DEMO8完成車付属のスペシャタイヤやSESSIONのボントレガータイヤなどは例外として、MAXXIS以外のタイヤを掃いているライダーを見つけるのが困難なくらいの装着率だった。
当然ながら、ビレッジのバイクショップを廻ってもこの有様。笑
大体どのショップもマキシス一色である。。。インチ数も29、27.5、26はもちろんながら、24インチや子供用の20インチまで常備されているケースが多い。
僕が愛用している「ハックノリス」も売っていた!
タイヤが駄目になったら、タイヤ専用ゴミ箱が設置されているのでそこで処分する。笑
ちなみに「まだまだ使えそうなタイヤも沢山捨ててあるなー」と思っていたら、ローカルのMTB少年達が漁って持ち帰っていた。
ウィスラーでは良いリサイクルシステムが勝手に成り立っていた。
僕のタイヤも4日目のライドで岩にやられてしまったが、シーラントのお陰でエア足しだけで事なきを得た。
「シーラント知らんと損」
少しこの場を借りて宣伝させてもらうが、このシーラントとハックノリスは結構効果があったと思う。タイヤ交換の際に一緒に購入して損はないだろう。
【シューズ】
これも会場では『圧倒的に』FIVETENが多かった。でもNIKEやVANSのような普通のスニーカーを履いているライダーも多々見受けられた。
ちなみに「フラットソールorビンディング」のどちらが良いかの質問については、絶対に「フラットソール」の方が良い。事実、現地でもフラットソールが多かった。
今回、僕もどちらを選ぶべきか判らずに二足のシューズと二つのペダルを持ってきた。
「etnies&FIRE EYEフラぺ」と「GIANT&MALLET」の二つを。
高速域で足がペダルから外れるの嫌なので普段はビンディングを使用していたが、ウィスラーではフラットシューズを着用。
フラットペダルオススメの理由は二つ。
・「フリーライドトレイル」は路面がとても綺麗に整い走り易い為、そもそも必要ない。
・「テクニカルトレイル」は上級に行けば行くほど難し過ぎる区間が多々出現するのでスグに足が付けないと大変危険。
初めてのウィスラーであれば、上級のテクニカルでかっ飛ばしたい自殺願望者以外はビンディングは避けるべきだと思う。
余談だが、シューズ売場の近くに「セメナッ靴下」が売っていた。ジャンプを上達させたいなら買っておくべきであろう。笑
【お土産】
セメナッ靴下と併せて、買っておきたいウィスラーならではお土産は各コース名の入ったアイテムだ。
「WHISTLER MTB PARK」のロゴが入ったアイテム以外にもこんなものある。コース名が記載されているアイテムだ。
後編で詳しく書くが、沢山あるコースの中でも有名な定番人気コースがある。
AINE?というブランドかと思っていたら、これは「A-LINE」だった。A-LINEと言えば、世界の最高のフロートレイルと呼ばれている上級コース。もはや人気過ぎるのコースはブランドにまでなってしまう。恐るべしウィスラー。
前編は以上。
~後編に続く~
ウィスラー MTBダウンヒル 旅行記 ~後編~ 【コース紹介・装備・クランクワークス】CANADA WHISTLER MTB DH
ウィスラーへの道
第1弾 チューブレス化編
ウィスラーへの道
第2弾 DVOサスペンション投入編